TBD&web5終了のお知らせ。Bullshit Jobがビットコイン業界も蝕み始めている?
Jack Dorsey率いるBlock社がTBDを閉鎖するというニュースがありました。
Jack Dorsey's Square to Invest More in Bitcoin Mining and Shut Decentralized 'Web5' Venture
TBDは主にWeb5を開発、推進する企業だったようですが、これは実質的にWeb5の開発が止まることとも意味しそうです。Web5はオープンソースプロジェクトなので今後も開発が続いていく可能性はあると思いますが、自分の見立てだと現時点で今後の発展は厳しそうに見えます。
Web5はDID関連のプロジェクトとして設計も含めて業界関係者からは評価が高かったのですが、少し意外というかちょっとあっけない幕切れだった気がします。
そもそもなぜJack DorseyはTBDとWeb5の閉鎖をする決断をしたんでしょうか?
大きな理由の一つとして、Web5と近いコンセプトとして、DorseyはどちらかといえばNostrを推しているからでしょう。Web5でやりたかったことを今後Nostrで実現したいと考えていると思われます。
DHのWeb5プロジェクトは…!?
ここまで書いておきながら読者の中には「あれ、DHも何かWeb5のプロジェクトやってなかったっけ?」と覚えている人もいるかもしれません。
そうです、自分たちも去年末から今年の前半Web5を利用した周南公立大学とのDIDのプロジェクトに取り組んでおり、告知もしました。
その後、自分たちはWeb5 SDKを利用したDID WalletのMVPはすでに開発しており、実際にアカウント作成や、VCの登録、表示など一通りの機能が動くアプリの実装までは完了しています。
その後具体的に細かい部分までは話せない部分もありますが、元々話されていた計画に大きな変更があったり、結局条件のすり合わせが難しくなり、最終的にはこちらのプロジェクトの開発からは、すでにDHとしては離れています。
個人的にはせっかくMVPまでは作っているので、最低でもそこまでは公開できたら良かったのですが、紆余曲折あり結局それもまだ一般向けには公開されていません。
というわけで良くも悪くもTBDの閉鎖に関してDHとしては特に現状影響はないのです。
日本の組織とビットコインとの距離はまだ遠い
結果としてはこちらのプロジェクトは元々期待していたところまで行けずに残念な部分もありますが、ここら辺のリスクついても3月に告知をした時に実は正直に書いていました。
改めて個人的に思うのは、行政や大学、もしくは大企業などとこういうプロジェクトを進める時に、ステークホルダーが多くて意思決定に時間がかかったり、内部の体制が一枚板ではなく元々想定していた計画や予算がどんどんぶれていくみたいなことは多いです。
しかもここに「ビットコイン」というそこまで世間的イメージが良くないものが掛け合わされると、成功確率はさらに下がってしまうなという感じです。
ここでは詳細は書かない/書けないですが、ビットコインが関わるということで細かいことで調整しなくちゃいけないことが増えたり、中途半端に片足だけ突っ込むけど、あまりコミットしたがらない、などの行動など含めて、やはり日本でのビットコインの印象というのはまだまだ悪いということを改めて感じてしまう部分もありました。
これは今プロジェクトに限った話ではなく、他も全てそうでしょう。
まあそんなこんなでこのプロジェクトについてはその後アップデートを共有できていなかったのですが、で、言える範囲でこんな感じです。
ここから以下はプロ読者向けに、Web5関連サービスの開発にあたる上で実は自分はTBDに元々大きな不信感を感じていた、という話と、TBDのような「やる気のない」プロジェクトや人材がビットコイン関係にも入り始めている、というちょっとした裏話をします。
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