Bitcoin Knots vs Bitcoin Core 30アップデート / Samson Mow氏(JAN3 CEO)の見解
今日は「Bitcoin Knots vs Bitcoin Core」について、要点をまとめて話します。
この動画を作った理由は、友人や家族にシェアして、この問題の背景をより理解してもらえるようにするためです。
「なぜCore 30アップデートにそんなに弱気なのか?KnotsとCoreの違いを5歳児にもわかるように説明してくれない?」と聞かれました。
僕の答えはこうです:
もし新しいCoreを使えば、ほぼ確実に違法な未成年の露骨画像をインターネット上でリレーし、マイニングされる手助けをすることになります。Knotsを使えばそうはなりません。──これが簡潔なまとめです。
こんにちは!yutaro です。
「BTCインサイト」本日のトピックスは、今年10月に迫ったBitcoin Core 30のアップデートについて、Knots擁護派・中立派 2名の見解をまとめました。
(※ 反対派・Bitcoin Core擁護派の意見はコチラ)
Bitcoin Knots vs Bitcoin Core 30アップデート──見過ごせない危険性
Bitcoin Core vs Knots: 大規模スパム論争──Samson Mow氏(JAN3 CEO)の見解
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Bitcoin Knots vs Bitcoin Core 30アップデート──見過ごせない危険性
(※本記事は、Bitcoin Universityによって投稿されたYouTube動画をもとに要約・編集しています)
ノードとメンプールの仕組み
すべてのBitcoinノード(CoreでもKnotsでも)は、それぞれ独自のメモリプール(以下、Mempool)を持っています。
「単一のMempool」があるわけではなく、ノードごとにMempoolがあります。
Mempool = まだブロックに含まれていない未確認トランザクションの保管場所
未確認取引 = まだマイニングされていない
確認済み取引 = マイニングされ、ブロックに含まれた
未確認トランザクションがノードのMempoolに入る方法は2つ:
自分で作成・署名してアップロードする。
他のノードから受信する。
ノードが受け取ったときはまずチェックが行われます:
コンセンサスルール違反(二重支出など)→ 破棄
メンプールポリシー違反(ノード独自の設定)→ 保持も転送もされない
「Knots」ノードであれば、暗号スパムや42バイトを超えるOP_RETURNトランザクションは保持も転送もしません。
問題の核心──Core 30のOP_RETURN拡張
Bitcoin Core 30がリリースされると、デフォルト設定のまま大多数のユーザーが、100,000バイトまでのOP_RETURNデータを許可することになります。
OP_RETURNは、画像などの非貨幣データを簡単に送れる仕組み。
従来の80バイト → 一気に100,000バイトへ拡張
これは非常に大きく、軽率な変更です。
92バイトの画像を500%拡大すると判別不能
33,900バイトでトランプの大統領肖像写真がほぼ判別可能
100,000バイトなら高精細画像や短い動画も格納可能
この容量は、違法データ(CSAM=児童性的虐待資料)を載せるのにも十分です。
実際に起きた前例──BSVのケース
これは単なる「理論的攻撃」ではありません。
事実、BSV(Bitcoinからの失敗したフォーク)が2019年にOP_RETURNを80バイトから100,000バイトに拡張したとき、同じ問題が発生しました。
つまり、これは「杞憂」ではなく、すでに前例がある既知のリスクなのです。
Core 30を使うリスク
もしCore 30を動かすと、あなたのコンピュータのRAMに、未確認で暗号化されていない高精細画像データ(場合によってはCSAM)が保存され、さらに他ノードへリレーされます。
つまり:
あなた自身のPCに違法データが保持される
それを他のBitcoinノードに配布する手助けをする
最終的にはブロックに含まれて永遠に残る
これはほぼすべての国で違法であり、倫理的にも許されない行為です。
Knotsのシェア拡大と防御策
このような背景から、多くの人がCoreをやめてKnotsを選んでいます。現在、Knotsノードは全体の【約25%】に達しました。
Knotsノードを運用したい人向けに、無料・有料のリソースや、Star9やUmbrelのようなパーソナルサーバー、自作のミニPCなどの方法があります。
この問題を理解しているつもりの人も多いですが、実際には「ブロックチェーン」だけを見ていて、メンプールについて考えていません。
ぜひこの情報を広めてください。
Bitcoin Core vs Knots: 大規模スパム論争──Samson Mow氏(JAN3 CEO)の見解
(※本記事は、Robert Breedlove氏によって投稿されたSamson Mow氏へのインタビュー動画をもとに要約・編集しています)
Robert Breedlove氏(インタビュアー):
僕は、CoreとKnots、そしてオーディナルズについて、あなたの考えを知りたい。
個人的には、僕は自由市場のマキシマリストだと思っていて、誰もが好きなものを作り、売ろうとすることは認められるべきだと考えている。
でも、正直なところ、内心は少し葛藤しているんだ。なぜなら「僕たちには文明の方向性を変えるチャンスがあるのに、それって本当に重要なことなのに、ブロックチェーンに猿の絵やくだらない写真を描く必要があるのか?」と感じてしまうから。
オーディナルズは分散化の要素にどう影響するのか?
どれくらいの人がノードを動かせるのか?
ブロックチェーンの肥大化問題はあるのか?
というわけで、オーディナルズやCoreとKnotsについて、君はどう思う?
サムソン・モウの回答──オーディナルズの本質
Samson Mow氏
これは複雑なトピックだね。正直言えば、1時間や2時間かかるような話題だ。
僕はオーディナルズのファンではない。もちろん、やりたいなら勝手にやればいい。ビットコインにデータを書き込むことはできる。
でも理解しておくべきなのは、あのプロトコル全体はビットコインの一部じゃないということだ。
それは別のクライアントがビットコインを参照し、ポインティングしているだけなんだ。
しかもオーディナルズは新しいものですらない。カウンターパーティXCPのコピーのようなものだ。
古くからある「カラードコイン」や「トークン」をビットコイン上でやっていたものと似ている。
だから僕はオーディナルズのファンではないし、「レアサッツ」も信じていない。単にUTXO内のサトシに番号をつけて追跡しているだけだからね。
でも新しいUTXOを作るたびに、それは実際には「破壊」される。だから「これはあのサトシだ」と心の中で勝手に追跡しているに過ぎない。
実際には同じサトシではないんだ。そこがすべて破綻する部分なんだよ。
スパム問題の再燃
ただ、オーディナルズはさらに大きな問題を開いてしまった。つまり「ビットコインにおけるスパムとは何か?」という議論に突入してしまったんだ。
通常であれば僕も「ビットコインにスパムなんて存在しない」と同意するだろう。手数料を払っている限り、それは正当なトランザクションだからね。
でも話はもっと複雑なんだ。なぜならBitcoin Coreが、どうもスパムに対する障壁を取り除き始めているからだ。
Core開発者の姿勢への懸念
僕がこの点について声を上げ始めたのはそのためだ。
Coreの開発者たちは「標準化」と「純粋な論理」という名のもとに、さまざまな仕組みを削除している。
でもそこには心理的な障壁が必要なんだ。
例えばOP_RETURNに制限があれば、回避するために「バンド外」でやらなければならない。
そうすると追加のコストやマイナー側のリスクが発生する。それを十分に考慮していないように見えるんだ。
彼らはあまりにアカデミックな視点に偏っている。「できるのか?できるなら許可しよう」という発想に過ぎない。
でもそれはスパムのような問題に対処する正しい心構えではない。
Knotsの役割と選択肢
ビットコインには、スパムを抑止するための自然な仕組みが組み込まれてきた。だがそれらは現在のBitcoin Core開発者たちによって徐々に削がれてきたんだ。
だから僕はKnotsが素晴らしい代替手段だと思う。もしBitcoin Coreに同意できないなら、Knotsを使うべきだ。
もう一つの選択肢は、Coreの後続バージョンにアップグレードせずに、たとえばバージョン29にとどまることだ。
うん、やっぱりこれは非常に複雑なトピックだ。
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