年始ニュースレター第二弾。
先日あたらしい経済さんから、23年に引き続き24年の年始予想を是非お願いします、と連絡が来ました。
今年年始の記事↓
web3の未来は? 暗号資産/ブロックチェーン業界を牽引する80人の「2023年の展望」
それっぽい予想をすることはそこまで難しくないですし、案外楽しいので問題ないのですが、ただ結局去年誰の言っていることが一番正しかったのか?ということは気になります。
正直に言いますが自分も含めてこういう予想はあまり当たってないことが多い気がしますし、ただその割に毎年偉そうに間違ったことを予想するのもどうかと思うので、ちょっと振り返って検証してみましょう。Do not trust, verifyです。
と言うことで今年の予想をする前に自分の去年の年始の予想を振り返りつつ、他の偉一部の関係者の人たちの予想も当たっていたのかどうかはPro版の方でちょっと辛めに採点してみます。
目次
まずは自分の予想の採点から
みんなふわふわした予想ばかりで予想になってなかった(笑)
日本は世界のWeb3をリードしたのか?
DAOの議論が進展する年になったか?
大企業がWeb3に参入する年になった?
レイヤー1チェーンの競争とレイヤー2の進展
Web3の人はビットコインやライトニングをほとんど理解してない?
まずは自分の予想の採点から
まず去年の自分の主な主張は、ビットコインとその他の差別化がさらに進む、ということ。これは大体合ってたんじゃないでしょうか?
価格的にも現状ではビットコインが牽引して時価総額のドミナンスも上昇傾向で、その他のコインの多くがそこまでパッとしない中でビットコインの強さが目立っています。
その理由の一つかつ、その他のコインとの差別化ポイントとしてのBlackrockのビットコインETFの申請と進捗が去年の大きなニュースだったと思います。
また、訴訟中なので将来的にどうなるかはまだわかりませんが、規制的にもアルトコインの多くがSECから証券として認定されるというのも想定の範囲内。これは今年以降も続いていくトレンドでしょう。
ライトニングのユースケースとしては国際送金の部分に注目していると言っていました。これは確かに実際Strikeやその他の国のライトニング事業者が連携することで、例えば東南アジアから北米、ヨーロッパ、アフリカ間でライトニングで高速、安価に送金できる事例が去年は具体的に多く出てきたという点では正しかったです。
ただその一方で現状ではまだそこまで大きな経済効果は出ていないように見えますし、自分が期待していたほどの大きなインパクトではまだないという点では少し予想は外れていますね。
また、「今年は普及が世界的に更に進み、具体的な経済効果やポテンシャルがより可視化されていくと思います」と予想していたのですが、ライトニングの普及が世界的に進んだのは間違いないですし、AIなどのデータ市場でのライトニングのマイクロペイメントの利用など新しいポテンシャルが見えてきている部分もありますが、具体的な経済効果が可視化されているか、と言われるとまだちょっと微妙ですね。その点では予想は少し楽観的すぎ、甘かったとも言えそうです。
ちなみに実はあたらしい経済に寄稿したものとは別に、もう少し細かい予想をDH Magazineの方でも年始でしていました。
年末価格予想などは割と保守的で300万円くらいにしていましたが、これは大きく外しました。他の内容も大まかな方向性についてはあっていたけど、具体の予想では外しているものが多かった感じがします。やはり正確な予測は難しいとしつつも、今年はもっと当てられるように精進します笑
さて、ここから先は他の人の予想について振り返っていって、当たっていた部分とそうでない部分を辛めに評価していこうと思います。
みんなふわふわした予想ばかりで予想になってなかった(笑)
まずこちらの記事の企画を考えた時、この人は合ってたけどこの人は間違ってた!と言う感じで正誤の判定がしやすくて結構面白いかも!?と思ったのですが、実際やってみると言うほど面白くなかったです笑
と言うのも大部分の人たちは予想ではなくて気持ちを表明しているだけなのと、正しかったかどうか判断しづらい予想が多いのと(まるまるの環境が整う、進展する、重要になる、関心が高まる…、など)、GameFiなど進展具合がどれくらいだったのか自分があまり詳しくないので判断できないことも多いという問題もありました。
あえてあまり具体的なことを言わないことで雰囲気で押し通すこれが大人力か、と言うような気もしますが、これはビットコインやライトニングも含めてですが、改めて評価のしづらいバズワードを使い続けることから、何かしら定量化や、白黒つけやすい結果をちゃんと追うフェーズにそろそろ行かないとまずいよな〜、と勝手に感じてしまいました。
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