Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワーク関連のニュースまとめです。
Kateさんのマイニング関連のニュースレターとタイミングが被ってしまいましたが、年末の振り返り記事を今年中に出したいということで、連投失礼します。
↓Kateさんのマイニング関連のニュースレター
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2023年のライトニングを振り返る
年末ということで、簡単ではありますがライトニングネットワークを振り返ってみます。
まずはキャパシティとノード数の推移を見てみます。下記データは、リバタリマンさんがロストイン・ビットコインで公開しているものを拝借しています。
2023年の月別データで、オレンジの棒グラフがキャパシティ、緑の線グラフがノード数の推移を表しています。
キャパシティは5,000BTC前後で横ばい状態。ノード数は、2023年12月に16,000程度となっています。手数料の影響でしょうか、8月や9月にキャパシティ、ノード数が減少しています。
年単位でみると、キャパシティの増加は落ち着いたことがよく分かります。ノード数は一時より落ちていますね。手数料増加の影響で、ルーティングによるノード運用を離れていった、あるいはノード運用の最適化がされたと予想されます。
一方でKevin Rookeさんの投稿によると、Wallet of SatoshiによるLN支払いは増加傾向にあり、今年11月には最高値を記録したとのこと。
ライトニングの取引数が過去2年間で1200%増加したというRiverのレポートも今年報告されており、ライトニング自体の使用頻度は順調に増えているというのは、よく耳にする意見ですね。
2023年を振り返って印象的だったトピックを挙げるとしたら下記のような感じですかね。
LNアドレスの普及をはじめとするUX面の改善
Nostrの台頭によるユースケース増加
LSPサービスによる競争激化
海外の大手取引所でライトニングが本格的に導入
来年はBolt12の導入といったプロトコル層での進展、ライトニングと補完する(もしくは競争する)L2プロジェクトが多く出てくるのではないか?と予想しています。
サーバー不要で自ノードのLNアドレスが発行できるサービスが登場
Ambossは、「Ghost Addresses」と呼ばれる新機能を発表しました。
この機能は、LNノード運営者がカストディアル型ウォレットやサーバーのような中央集権的な仲介者を用いず、ライトニングアドレスを持つことができるようにするとのこと。
Ghost Addressesは、LNURLやライトニングアドレス、Phantom Nodes and Paymentsといった既存技術を統合した仕組みで成り立っており、プライバシーを強化するカスタムインボイスが用いられ、支払い額や取引詳細に関する露出リスクが低減されています。
Ghost Addressesの発行は簡単で、最新版に更新した Thunderhubにノードからアクセス、[Amboss] タブに移動して、Ghost Address を要求すれば利用できます。
Umbrelで立てている弊ノードsudachi🍋でも簡単に作成することができました。
→「flaky-sapphire-eel@ghst.to」なおアドレス名を自由にカスタムするには、Ambossのサブスクに加入する必要があります。
Ghost Addressesに関する公式記事
https://amboss.tech/blog/ghost-addresses
第二回Legends of Lightning の受賞者が発表
10月8日から開催されていた大型ハッカソン「Legends of Lightning」の受賞者が発表されました。
見事グランプリに輝いたのは、Alby開発陣によるBitcoin Connect。賞金として1BTCが贈られました。
Bitcoin Connectは、Webアプリとウォレットを接続・紐づけることができ、アプリを切り替えたりすることなく、支払いなどのインタラクションをネイティブに実行できるようにします。
Webアプリ開発者がLNを組み込みたい場合も簡単にアプリ内に導入できるとのこと。
他の受賞者には、LNのレール上でシームレスな USD 取引を可能にするセルフカストディウォレットUSDp (10101)、P2Pの報奨金マーケットプレイスを構築したResolvrなどが選ばれました。
Legends of Lightning
https://bolt.fun/story/legendsoflightning-2023-winners--1444
Bitcoin Connectに関するブログ
https://blog.getalby.com/bitcoin-connect-connect-bitcoin-wallets-with-apps/
Mutinyウォレット、Fedimintを統合
Fedimintとの統合をMutinyウォレットが発表し、最初のリリースであるアルファ版のリリースが出る予定とのこと。
Fedimintとはオープンソースのフェデレーション型e-cashプロトコルで、ユーザーはフェデレーションが管理するマルチシグウォレットにビットコインを預けると、残高に相当するe-cashトークンを受け取ります。また、ブロックチェーンを利用しないことも大きな特徴です。
フェデレーションへのトラストは必要になりますが、ブロックチェーンを利用しないためにスケーラブルで使い勝手がよく、受け取ったe-cashトークンは、同じフェデレーションのユーザーに送金する他、オンチェーンのビットコインに戻すことも可能です。
ビットコインやライトニングのプロトコルに変更を加える必要がなく、Fedimint上で様々な機能を改善できることが強みとして期待されています。
Mutinyウォレットは、フェデレーションを通じて動作するLightning Address のサポートも数週間以内に提供する予定と述べています。
Fedimintとの統合によるLNウォレットへの影響や恩恵がどれほどなのか、個人的にはピンとは来ていないのですが、これからの発表とリリースに期待してます。
https://twitter.com/MutinyWallet/status/1740852340259762548
Fedimintの参考記事https://blog.blockstream.com/ja/ja-fedimintkai-fa-nozui-xin-qing-bao/
その他のトピック⚡
最後までお読みいただきありがとうございます!
2023年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。