最近日経がビットコインや仮想通貨関連の記事を複数出して、その中身や表現に関してあまり正確ではない、フェアではない部分もあり、自分もTwitterで一部苦言を呈したりしていました。
その一方で、「ビットコインとその他のコインの違い」という、SECの規制などをテーマにした記事を同時に公開していたり、若干海外の動向の認知が進み始めているような気もします。
そこで今回は果たして日本のメディアのビットコインの理解度は上がってきているのか?という素朴なテーマで過去の日本のメディアのビットコインやブロックチェーン関係のことに対する報道の歴史や変化について紹介してみます。
ちなみに元々このトピックは一つの記事でざっくり書き切るつもりでしたが、書き始めたらどうしても書いておきたいことが結構多く、短くしようとしてもどんどん長くなってしまったので、2014年からの日本国内のビットコインに関する報道の歴史ということで何回かに分けて公開しようと思います(最後まで書き切れるか少し不安ですが…)
結論から言えば過去の一般メディアのビットコインに関する報道は本当に酷く、今はそれと比べればまだマシな気がしますが、それでも過去と同じく数年後に振り返ったらとんでもない間違いや誤解を拡散していただけ、という認識になりそうなものも多いですよね。
※こちらの記事はPro向けですが、一部は一般登録者向けにも公開しています。Pro版の概要については以下の記事を参考にしてください。
日本のメディアのビットコインに関する報道の歴史
記憶と感覚ベースで詳細はかなり省いていますが、2014年からのメディアの報道の歴史や主なナラティブを紹介します。
冷静に考えると過去の経緯も含めてこういう話をちゃんとすることってあまりないので、案外貴重な情報かもしれませんね。
2014年:「ビットコインは危険。ハックされてもう終わった。」
ロイターの2014年4月の報道
2014年は渋谷にあったMt.Goxの破綻のイメージが圧倒的に強く、当時はビットコインと取引所の差というのがそもそもメディアの人たちも全く理解してなかった感じで、Mt. Goxの破綻=ビットコインの破綻というイメージが報道を通して植え付けられた感じがします。
つまりメディアの報道の影響もあり、やはりビットコイン=企業、もっと言えばビットコイン=Goxの社長のカルプレスさん→謝罪記者会見半笑い、超怪しい外国人、というのがメディアが植え付けていたイメージだったと思います。
当時の関係者もビットコインと、取引所は違う、ということをメディアに対して抗議というか、Twittrerなどで愚痴ってはいたと思いますが、メディア的には「これもう終わりでしょ」みたいな感じで、特に理解をしようというモチベーションもなかったんだと思います。
とはいえこの当時はそもそもビットコインに関する情報や関連企業なども日本ではほとんどなかったこともあり、メディアがビットコインについて正しく理解してなかったのも多少仕方がない気がします。
ちなみに一般メディア以外でも2chなどでビットコイン保有者、初期のビットコイナー的な人たちを嘲笑する動きが盛り上がっていたようで、今もたまに見るMeme的な画像もこの時期にいくつか生まれます。
ちょっと本人の許可を取ってないので掲載するのはあれですが、我らがレジェンドジミー本間さんもこの時にNHKなどに取材されていて、ビットコイン投資→Mt.Goxの破綻、までの流れをメディアでは何かネタにして、都合良い部分を切り取って報道していた感じがします。
まあ簡単に言えば当時のビットコインの投資家を「騙されてやんの」とちょっと小馬鹿にしてたんでしょうね。
まあこの偏向報道にもめげず、投資も含めてジミーさんはその後大成功してるんで流石「絶対に負けない男」、レジェンドっす…。
(ちなみに自分は当初ジミーさんのことは直接は知らなかったんですが、自分もメディアからの報道にバリバリ影響されて、今さら白状しますが「うわ、なんか怪しそうな人いるな」という印象だった気がします…笑)
ともかく、日本ではビットコインの認知が上がる前に、一般の人にとってビットコインは一回すでに死んでいるわけで、それはメディアでの報道による責任が大きかったと思います。
2015年:「ビットコインは怪しいけど、技術オタクが何か頑張ってる」
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