Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワーク関連のニュースまとめです。
ビットコイン価格が900万円到達と、ビットコインの勢い止まらない市場になっていますが、オンチェーン手数料をふと見ると、意外にも落ち着いています。記事執筆時、20 sats/vByte前後を推移。(年末は300超えていました)
つい先日では10 sats/vByte前後を記録していたそうで、UTXOの管理やチャネル開閉等を安く済ませる絶好の機会かもしれません…!!
また、今週はイベントが盛り沢山。再度告知しておきます!
3月1日(金)
ハンズオンで学ぶ安全な暗号資産保管方法
ハンズオンの形でハードウェアウォレットの仕組みや具体的な使い方、注意事項などについて専門家から直接指導を受けられる機会を提供。ビットコイン研究所主催。
3月2日(土)
自由が丘ライトニングマルシェ
「ライトニング決済を実際に体験!」というテーマで、ライトニング決済ができるマルシェを自由が丘で開催
3月6日(水)
開発者のためのビットコイン&ライトニング開発の基本講座
これからビットコインやライトニング開発を始めたい、ビットコインに興味のある日本の開発者のためのイベント。
それではライトニング関連のニュースレターをどうぞ⚡
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
DH Magazine Proへの招待
月7ドルでDH Magazine Proに参加して、日本国内のビットコイン普及活動を最前線で楽しみつつ、Diamond Handsの活動を支援しよう!
詳細は以下のPro版の内容紹介記事をご確認ください。
ライトニング出金がマイニングプールに初対応
マイニングプールBraiins Poolが、Voltage と協力してマイナーの払出しに対しLN支払いを実現することを発表しました。数週間以内に一般公開される予定とのこと。
これにより最低出金額や出金手数料がなくなり、マイナー報酬を即座に出金できることが可能になります。
ユーザーのUX向上はもちろん、より頻繫に出金できることでカウンターパーティーリスクを軽減させるといったメリットもあります。
また、少額の利益しか出せない個人マイナーの参加障壁を下げることにも貢献していくと思われます。
https://www.nobsbitcoin.com/braiins-introduces-lightning-payouts/
Stacker News、ライトニングアドレスやLNDノードへの自動出金が可能に
LN投げ銭が頻繫に行われている掲示板サイトStacker Newsが、LNDノードやライトニングアドレスをアカウントと紐づけることで、satsを自動出金できるようになりました。
「desired balance」にアカウント内で保持しておくsatsの額を指定し、それ以上の額になると、紐づけた自身のLNアドレスやノードに自動出金されます。
また、Nostr Wallet Connect (NWC) をサポートするウォレット又はLNBits ウォレットであれば、ウォレットから直接LN支払いができるようになりました。
これにより、Stacker Newsに入金をせずとも自身のウォレットからZap(LN投げ銭)できるようになります。
画面右上にある設定の「wallet」を選択→「attach wallets」を選択することでウォレットを紐づけることができます。
https://stacker.news/items/423928
NostrネイティブのLNアドレス「npub.cash」がリリース
Nostrの仕組みを利用したLNアドレスに近いサービス「npub.cash」がリリースされました。
npub.cashのサイトにアクセスし、Nostrでログインすると、「<npubの文字列>@npub.cash」といった形式のCashu Addressを誰でも取得できます。
Cashu Addressは、LNアドレス同様の使い方でsatsを送受信することができます。また、5000 sats支払うことで、npub文字列の代わりに特定のユーザー名を作成することもできます。
バックエンドの部分で、LNアドレスと大きな違いがあるのが特徴です。Cashu Addressに送られたsatsは、ユーザーが指定したChaumian Mint(サーバー)に着金・保管され、そのサーバーでsatsに裏打ちされたeCashと呼ばれるトークンを発行し利用しています。
ユーザーは、このeCashトークンをeCash専用ウォレットに送金できたり、satsに再度変換してLNウォレットへ出金・送金することができます。
要は指定したサーバーでsatsを保管し、代替となるトークン(IOU)を利用できるといったカストディアルな仕組みになっています。
使い勝手としては、WoSのようなカストディアル型ウォレットと変わらないと思いますが、ウォレット事業者に情報が筒抜けにならないといったプライバシー面でのメリットがあります。他にもカウンターパーティーリスクを削減する取り組みも行われているとのことです。
今回触れたeCash(Cashu)に関しては実験の段階ですが、デジタルマネーとしての実装、ライトニングとの互換性によるより優れたカストディアル型のスケーリングの試みとして注目されています。
詳細はビットコイン研究所で加藤さんがコラムとして取り上げてくれています。
https://coinkeninfo.com/cashu-address/
Strike、アフリカへのサービス拡大を発表
LNを用いた国際送金サービスStrikeがアフリカへのサービス拡大を発表しました。
高いインフレ率、通貨の切り下げ、高額な送金サービスなど、多くのアフリカ諸国が直面する財政的課題に対処することを目指しています。
現在、ガボン、コートジボワール、マラウイ、ナイジェリア、南アフリカ、ウガンダ、ザンビアで利用可能となり、将来的にはさらに拡大する予定。
Strike Africaを通じて、現地法定通貨とビットコインの両替や、ビットコインとUSDTの売買機能、低手数料の国際送金などを含むサービスにアクセスできるようになります。
また、StrikeのAPI が利用可能になり、開発者はアフリカの顧客向けに革新的なビットコインや決済ツールを構築できるようになると期待されています。
DID技術「Web5」を利用したデジタル学生証システムの開発と実証
株式会社Diamond Handsは周南公立大学と業務委託契約を締結し、DID技術「Web5」を利用したデジタル学生証システムの開発と実証を行います。
プロジェクトの目的は、学生が自らの個人情報を管理し、第三者が容易に認証できるデジタル学生証を作成すること。
実証実験を経て、早ければ再来年度には実際の学生の身分証明として実運用することを展望しています。
DIDを利用した学生証のシステムとライトニングを組み合わせることで、将来的には証明可能な個人の活動履歴と財産的価値の移転を関係づけて、たとえば、何かの目標を達成した時に自動で金銭的な褒賞が獲得できるなど、分散処理技術と自動化を融合させたインセンティブスキームを設計することや、学生証アプリからの実店舗への直接の支払いなどの可能性が広がっていきます。
プレスリリースはこちら
その他のトピック⚡
🎊Phoenix、最新バージョンをリリース。TaprootやMuSig2技術等を用いて手数料をより安く、プライバシー面も強化。
🎉Core Lightningの最新バージョンv24.02がリリース
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最後までお読みいただきありがとうございました⚡