Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
こんにちは。今日から11月、私は Nostrasia に一般参加するため東京に来ています!日本のビットコイナーの皆さんに初めて直接お会いできるチャンスなので、とても楽しみです。11月1~3日のNostrasia東京のスケジュールはこちらで見ることができます。Nostrアカウントが作れず登録できない人も受付でウェルカムだそうです。2~3日は日本語サイドイベントもあります。
11月4日土曜日には東さんや練木さんも登壇予定のBTCPAY DAYイベント開催です。
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
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ホワイトペーパー誕生から15周年
さて、昨日10月31日、世間はハロウィンで盛り上がる日でしたが、ビットコイナーはサトシナカモトによるホワイトペーパー発表の15周年記念でお祝いする日でしたね!
日本円はついに1ドル151円を突破しましたが、ビットコインがあればきっと大丈夫。まわりでも最近何かが変だと感じる人が少しづつ増えてるかもしれません。ここにノンコイナーやビットコイン初心者にもビットコインの意味を分かってもらいやすい@katakotoさんによる2020年の翻訳動画を置いておきます。
ただ、成長過程のビットコインは様々な問題にも日々遭遇します。先日大きな話題になっていたのは、ライトニングに脆弱性が発見されたことでした。この件に関しては、ライトニングに詳しいメンバーから別途記事が出ると思いますので、それを待ちたいと思います。
Taproot Assetsのアルファ版をメインネットに導入
Lightning Labsは、開発者がビットコインのブロックチェーン上でステーブルコインやその他のアセットを発行、管理、探索できるようにするTaproot Assetsデーモンのアルファ版をメインネットに提供開始しました。Taproot Assetsは以前にTaroという名で開発が進められていましたが、商標の問題上、名称が変更されました。
このプロトコルはビットコインの新しい時代の創造を目標としており、将来的にライトニングネットワークを介した即時の外国為替取引や、幅広いグローバル通貨をタップルート・アセットとして発行すること等が可能になります。
特に新興市場では、その入手のしやすさ、保管のしやすさ、価格の安定性といった利点から、ステーブルコインの需要が大きく伸びていますが、低い手数料と迅速な決済を目的として設計されたライトニング・ネットワークは、ステーブルコインを統合する最適なプラットフォームになるかもしれません。
ビットコインとライトニングにこれらの新しいメリットが追加されれば、金融サービスが行き届いていない地域でも、ユーザーがより簡単にビットコインにアクセスできるようになります。
Taproot Assetsプロトコルのバージョン0.3は、開発者がビットコインブロックチェーン上でメインネット資産を発行、管理、調査等を行うための完全なツールを提供します。これには、強化されたアセット発行API、非同期受信機能、リポジトリ用のマルチバース機能が含まれます。さらに、スケーラビリティ、セキュリティ、開発者エクスペリエンスが改善されています。
Lightning Labsは、ライトニング・ネットワークをマルチアセット・プラットフォームにすることを目指しており、ステーブルコインサポートをユーザーに提供し、ビットコインのネットワーク効果の拡大を図りたい、と発表しています。
https://lightning.engineering/posts/2023-10-18-taproot-assets-v0.3/
スイス生まれのRelaiとBitBoxがBreez SDKとGreenlightでライトニング統合
Relaiはヨーロッパで人気のビットコイン売買が簡単にできるセルフカストディアルウォレットサービス、BitBoxはヨーロッパでよく知られるハードウェアウォレットです。
スイス生まれのこの両製品は、10月にBreez SDK(ソフトウェア開発キット)とBlockstream社のGreenlight(ライトニングのバックエンドサービス)をソフトウェアに統合することで、今までのオンチェーンのみのトランザクションに加え、秘密鍵はユーザー側で管理するセルフカストディアルのライトニング機能を利用可能にします。
Relaiのライトニングサポートはまずは招待制のベータプログラムとして開始して年末までに順次拡大し、2024年初めにはライトニングによるBTC購入もできるようにする予定とのこと。
BitBoxでは、BitBox02ウォレットを管理するアプリ側にライトニング機能を組み込み、ユーザーはハードウェアウォレットを持ち歩くことなく、アプリを使うことでライトニング決済可能になります。BitBoxはオンチェーンとライトニング間のBTCの移動がよりシームレスにできるようにするため、スプライシングサポートの追加も検討しています。
この提携は、重要なセルフカストディの原則を守りながら、1つのアプリケーション内でセルフカストディ、(レイヤー1)オン・オフ・ランプ、ライトニング決済サポートを包括的にユーザーに提供することを目的にしています。ヨーロッパにおける日常的な取引通貨としてのBTC採用を推し進めたいとの発表です。
https://bitbox.swiss/blog/bringing-lightning-to-the-bitboxapp/
LedgerからColdCardへの移行直後にビットコインが盗まれる
先日RedditのColdCard掲示板に、一般ユーザーがLedgerからColdCardにビットコインを映した瞬間に保有していた0.4 BTCが消えたことが報告されました。
これは、どうやらユーザーが古いファームウェアのまま、シードフレーズ作成に使用するエントロピー生成のためのダイスロール(さいころ投げ)を1回しか行わずにハードウェアを使ってしまったためセキュリティが甘くなり、即ハッキングに遭ってしまったようです。
ColdCardはウェブサイトで、このダイスロールのオプションを使う時はセキュリティ上、50回以上ロールする必要があると記載しています。またネット上には、ColdCardの少ないダイスロールの数によってできるシードフレーズの一覧が存在し、これが悪用された可能性があると言います。
セキュリティやカスタマイズ度が高いと、その分正しい使用方法が複雑になってしまい、技術的に詳しくないユーザーにはハードルが高くなります。以前からColdCardは他のコールドウォレットと比較すると難易度が高いと言われています。特に他のウォレットから乗り換える時は、ビットコインアドレスの種類の違い等、重要な注意点がいくつかあります。
これからColdCardを使う予定の方は、ロストインビットコインに掲載されている詳しい説明記事を先によく読むことをお勧めします。
なお、ColdCard社とMempool社の提携によって、日本では東京ビットコイン勉強会にて直接ColdCardウォレットが購入可能になるそうです。
リップル社元CTOのアクセスできない7002BTC
元Ripple CTOのStefan Thomas氏は、7,002 BTC(現在約2億4400万ドル相当)が入ったIronKey USBハードドライブを所有していますが、パスワードを忘れてしまったため、あと2回パスワードを間違えるとディスクの内容が消去されてしまう状況に陥っています。
Thomas氏は2011年に「What is Bitcoin?」と題したYouTube動画を作成した報酬に、当時1ドル以下だったビットコインで支払いを受け、それを暗号化機能付きのUSBドライブに保管していたとのこと。
暗号復元を専門とする米シアトルのUncipheredは、同社のクラッキング技術により、IronKeyドライブの10回の試行制限を回避することが可能であることをテスト確認し、Thomas氏に伝えました。このクラッキングは、Unciphered社が200兆回にわたるテストでようやく成功したそうです。
しかし、残念ながらThomas氏は他の暗号復元専門家との契約事情により、Uncipheredのサービスの申し出を断りました。ドライブそのもののクラックはできても、Thomas氏をクラックすることはできないという残念な結果に。
なお、2022年の推測では、世界のビットコイン供給量の20%がすでにアクセスを失っている可能性があると言われています。これは数十億ドル相当の暗号通貨に相当する可能性があるとのことです。
https://www.wired.com/story/unciphered-ironkey-password-cracking-bitcoin/
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