Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
こんにちは。皆さん、いかがお過ごしですか?今週土曜日はもう4月、エイプリルフールですね。海外では毎年かなり本気の面白ネタが発表されるので楽しみです。
3月後半は、19-21 日にコスタリカで初のNostrイベント Nostrica、22-24日にベトナムでアジア初のライトニングカンファレンス Lightningcon Vietnam、24-26日にポーランドで世界初のビットコイン映画祭 bitcoin filmfest、そのあと27-29日にフィリピンで Bitcoin Islands Retreat が開かれ、イベントが目白押しでした。
LightningconにはDiamond Handsから東さんが登壇しましたし、Bitcoin Islandにも日本のライトニング開発者が参加されていたので、アップデート情報に期待です。
Diamond Hands主催のイベントも続きますので、どうぞお楽しみに!(参加者枠は満席となりました。ご登録いただいた皆さま、ありがとうございます)
3月30日:企業のためのビットコインセミナー Vol.1 (17:30-19:30, Zoom Webinar)
4月8日:第三回Diamond Handsミートアップ (14:00-17:00, Digital Garage 恵比寿オフィス)
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
クリプト業界大物の逮捕・告発
このところ、クリプト業界大物の逮捕と告発が続きます。3月22日に米国SEC(証券取引委員会)は Justin Sun を証券の無登録提供および販売で告発しました。
24日には、無担保型ステーブルコインUSTとLUNAの崩壊後に逃走していたTerra創設者Do Kwon をモンテネグロ警察が逮捕しています。
そして27日、米国CFTC(商品先物取引委員会)が CZ (Changpeng Zhao) とバイナンスを米国法違反の疑いで提訴しました。あたらしい経済/Yahoo!ニュースからの要約ですが、訴状では、バイナンスは意図的にCFTCへの登録を避けながら、長期間、米国人にデリバティブ商品取引を提供する一方、十分なテロ資金供与/マネロン対策を行わず、さらにコンプライアンス回避のやり方を指示するなど、複数の商品取引所法違反を告発されています。これに対し、CZはブログで声明を発表し、過去2年以上CFTCに協力してきたのに提訴されたのは残念だと述べました。
次のブルサイクルを睨む Fidelity, BlackRock, Nasdaq の動き
25日に「G7、仮想通貨の規制推進へ」と報道がありましたが、米国では、静かに超大手の資産運用会社がビットコインおよびクリプト通貨取引サービスを開始、あるいは準備をしています。これは2024年春のビットコイン半減期、それに伴うブルサイクルでの値上がりを見込んでいると言われています。
3月21日付のForbes Digital Assets 記事では、米国 Fidelity が同社顧客である3700万人を対象にビットコイン・クリプト通貨取引サービスを開始、世界最大の資産運用会社である BlackRock も同様のサービス提供を視野に入れているとのこと。2社だけで合計約14兆ドル(およそ1,800兆円)の資産を持つ企業であり、Coinbaseと提携済みのBlackRock社が参入すれば、ビットコインやクリプト購入者増加には大きな加速が期待できます。
さらに、CoinPostやBloombergは、米国NYを本拠地に証券取引所を運営する Nasdaq 社がビットコイン・クリプト通貨のカストディサービスを、今年6月末開始を目標に準備を進めていると伝えています。
Nostrica & コスタリカでのビットコイン普及
さて、コスタリカの話題です。Twitter元CEOの Jack Dorsey が率先した初のNostrカンファレンス Nostrica は、19-21日にコスタリカのUvitaで開催されました。ウェブサイトにはUnconferenceと書かれ、リゾートを楽しみながらの研修会的な雰囲気。
Nostricaは無料開催され、メイン会場ではNostrプロトコルを利用した新しいサービスや製品の紹介、技術に関するディスカッションなど、別スペースでワークショップが行われました。参加者はビットコイナーが中心でしたが、技術者以外の層も多く、子連れファミリーもいて、和やかな雰囲気でした。以下は最終日の録画、Jackが登壇するシーンからです。
イベント期間中には、JAN3のSamson Mowも駆けつけてNostricaに途中参加。彼はコスタリカにビットコイン普及を働きかけています。コスタリカの議事堂ホールにはビットコインATMが設置されました。コスタリカは軍隊を持たない平和主義の国。エルサルバドルのようにビットコインが法定通貨に採用されたら面白いですね。
なお、Nostr の次回イベントは今年10月に東京か香港で開催しようという声が上がっています!ビットコイン、ライトニング、そしてNostrに携わる皆さん、ぜひ日本でイベントを!と思う方は、Nostrでアピールをよろしくお願いします。
ビットコインの国:エルサルバドル
エルサルバドルは、昨年11月にブケレ大統領の直下に The Bitcoin Office を設置し、ビットコインとライトニングに特化した半年間の教育プログラム“CUBO+”を発表。今年5月に最初の“CUBO+”開講予定で、初回には The Bitcoin Standard 著者 Saifedean Ammousが招かれるとのこと。
さらに先日、テクノロジーイノベーションを支援するため、ソフトウェア、アプリ、AI関連、およびIT機器製造の技術者や企業に対して、所得税、固定資産税、キャピタルゲイン税、関税を撤廃する法案を、大統領自らが出すと発表しています。
参照記事:
#SkullofSatoshi 続報
ごっつさんの“今週のビットコイナー”のトピックに便乗ですが、続きの話が面白いので最後に紹介します。背後にRipple関係者がいるGreenpeaceにビットコインをテーマにした作品を頼まれたアーティストVon Wongは、e-waste(破棄されたコンピュータ機器やケーブル等)をアップサイクルして、1000時間以上かけ、#SkullofSatoshi を制作しました。Greenpeaceが公開した2分弱のビデオ作品はこちら:
しかし「ビットコインは地球温暖化に拍車をかけて環境に悪い。コードを変えろ」と訴えるこの作品が公開された途端、次々にビットコイナーがGreenpeaceに対して意見表明し、Troy Cross, Daniel Batten, @level39らは、直接アーティストにDMして対話しました。ビットコイン推進派の彼らと話し合った後、Von Wongは「今までマイニングは環境に悪いだけだと思っていたけれど、ビットコインに希望が持てるようになった」とツイッターに投稿して大きな支持を得ました。
さらに、#SkullofSatoshiを最高にクールだと称賛するビットコイナー達は、アート実物を5月の Bitcoin 2023 カンファレンスに飾ろうと言い出しました。Von Wongはこれに乗り気で、実際にアート作品の持ち出し交渉がGreenpeaceと行われているようなので、マイアミビーチ会場に#SkullofSatoshiがやってくるかもしれません!
最後までお読みくださった皆さま、ありがとうございます。また次回もどうぞよろしくお願いします。
記事を気に入ってくださった方はぜひ❤を、何かお気づきの点がありましたらコメントを残していただけたら幸いです。