Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワーク関連のニュースまとめです。
ついにNostrasiaが開催されました。ジャックドーシー氏をはじめ著名ビットコイナーが日本に集っていることもあり、かなりの賑わいを見せていますね。
スピーカーとして登壇する日本人の方もいます。yutaroさんによる紹介記事↓
現地に行けない、セッション見逃したという方は下記Youtubeチャンネルから閲覧できるかと思います。
https://www.youtube.com/@nostrasia
本日2日と明日3日はあたらしい経済・ビットコイン研究所・Diamond Handsの共催による日本語サイドイベントも開催されます。ぜひチェックしてみてください!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
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詳細は以下のPro版の内容紹介記事をご確認ください。
ライトニングの脆弱性が発見される…?
ルーティングしている資金を攻撃によって奪われるといった脆弱性の報告が開発者メーリングリストに投稿され、話題となりました。
主要なライトニング実装(Core Lightning、Eclair、LDK、LND)は緩和策を導入し対応済みとのこと。また、非常に複雑で難しい攻撃手法であり成功する可能性はかなり低いようです。
ライトニングネットワークが崩壊するといったレベルではなく、攻撃対象もルーティングノードに限定されるため、一般のエンドユーザーには影響はありません。
この攻撃は、ルーティングノードの上流(送金側)と下流(受取側)が共謀して、HTLC の資金を盗みます。対応策として、被害者がHTLCタイムアウトトランザクションを高額な手数料で再ブロードキャストすることなどが挙げられています。
新たな緩和策の提案や攻撃への評価など、継続的に議論されており、今のところ最も有効な自衛策としては、信頼できるノードとのみチャネル開設をすることかと思われます。
詳細は、Bitcoin Optech Newsletterでまとめられていますので参考にしてみてください。また、先日の第10回LN開発者スペースでも解説されています。
LNウォレットZEUSの新バージョンのベータ版が公開
ノンカストディアルとして知名度のあるLNウォレットZEUSの新バージョンのベータ版がAndroidとiOSの両方で利用可能になりました。
ノード機能やLSP接続、セルフカストディアル型LNアドレスなど多くの新機能が導入されています。
ノード機能:
モバイルウォレット内にLNDノードが搭載され、自宅にあるLNノードとリモート接続する必要がなくなりました。ブロックチェーンの同期も素早く開始でき、LNやオンチェーンでの送受信、チャネル管理など、リモートノードとほぼ同じ機能が使用できます。LSP接続(OLYMPUS by ZEUS):
ライトニングサービスプロバイダであるOLYMPUSからのチャネルサービスを導入。LNにオンボードする際の障壁を低くし、新規ユーザーが使いやすくなります。セルフカストディアル型LNアドレス(ZEUS PAY):
オフラインでもLN支払いを受け取れるセルフカストディアル型LNアドレスを提供。ユーザーは24時間以内にZEUSウォレットにログインして支払いを受け取る必要があります。Hodl InvoiceとLSPを組み合わせることで実現。ZEUS PAYが可能にするオフライン送金はUXを大きく前進させる機能のように思えますが、膨大な数のHTLCがネットワークを詰まらせるという否定派の意見もあり賛否両論呼んでいます。こちらについては、ビットコイン研究所で加藤さんが詳細を記事にしてくれています。
他にも、Simple Taproot Channels のサポート等による大幅なプライバシー強化や連絡帳の機能も追加されました。
↓ベータ版のデータは下記ブログ内より利用できます。
https://blog.zeusln.com/zeus-v0-8-0-open-beta/
ノンカストディアルなオンラインギャンブル機能がLNで実現
LNゲーム会社THNDRが、ノンカストディアルかつデポジットレス、P2Pのギャンブル用APIであるClinchを発表。これまでのオンラインギャンブルではなかった機能を実現し、約950億ドルの規模があるオンラインギャンブル市場に挑もうとしています。
ゲーム開発者がユーザー資金を管理することなく、ユーザー同士のゲーム対戦でお金を賭け合うことができます。また、sats単位の少額から始められ、即出金も可能かつKYCも不要。
ユーザーエクスペリエンスはシンプルで、LNアドレスを連携、賭け金を支払いゲームを開始できます。
各プレイヤーは、ゲームを開始する前に、賭け金のインボイスを支払うように求められますがTHNDRノードを経由するため、すぐには決済されません。ゲーム終了時に、勝者に支払うインボイスは決済され、敗者に支払うインボイスはキャンセルされます。
wrapped invoiceとHodl Invoiceを使用し、この仕組みを実現。ゲームのプロセスでTHNDRは手数料を徴収でき、ゲーム開発者の新たな資金調達の手段となる可能性があります。
ゲームプラットフォームを介して中央にTHNDRを配置することで、グリーフィング攻撃や支払いの保留に関連する問題が解決されます。
https://www.thndr.games/post/clinch
その他のトピック⚡
🎉Nayuta Walletがオープンソースに
💳Strike、Bitrefillと提携。LN支払いでギフトカードや携帯電話のチャージが可能に。
💼Lightspark、Universal Money Addresses (UMA)向けのエンタープライズグレードのエンドツーエンドソリューションを発表
最後までお読みいただき、ありがとうございました⚡