Lightsparkが新たなLayer2ソリューション「Spark」を発表 / 一回のトランザクションで複数チャネル開設できる機能が登場
Diamond Hands Magazine Vol.178
Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワーク関連のニュースまとめです。
突然ですが、今回をもってライトニングニュースレターは最後の配信となります。次回以降は、th_satさんがライトニングに関するトピックを引き続きまとめてくださる予定です。
振り返ると、2022年8月に始まり、およそ2年間にわたってお届けしてきました。これだけ長く続けられたことに、自分でも驚いています。これもひとえに、読者の皆さんのおかげです。特に毎回「いいね」を押してくださった皆さん、本当にありがとうございました。とても励みになっておりました。
ニュースレターの配信は終わりますが、引き続きビットコインに関わる活動は何かしらしていくつもりです。時間に余裕ができたら、Xアカウントで情報発信したいな、とうっすら思ってたりします。
これまでご愛読いただき、本当にありがとうございました!それでは、ライトニングニュースレターをどうぞ⚡
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
DH Magazine Proへの招待
月7ドルでDH Magazine Proに参加して、日本国内のビットコイン普及活動を最前線で楽しみつつ、Diamond Handsの活動を支援しよう!
詳細は以下のPro版の内容紹介記事をご確認ください。
Lightsparkが新たなLayer2ソリューション「Spark」を発表
Lightsparkが、新たなLayer 2ソリューション「Spark」を発表しました。ビットコインのスケーリング改善とライトニングの拡張を目的としたものです。
Sparkは、秘密鍵を用いたオフチェーン送金にStatechain技術を取り入れたビットコインの新しいレイヤー2プロトコルで、UTXOの即時かつ手数料無料の送金を実現します。
他にも以下の特徴があります:
Statechain技術で、手数料無料の即時送金を実現
Lightning Networkと互換性を持ち、自己管理型ウォレットに適応
ステーブルコイン対応でビットコイン上に安定した価値の取引を提供
100%トラストレスというわけではないが、可能な限りトラストレスかつオープンにするという明確な目的を持っている
同社は、今年後半にSpark関連の新製品を2つ発表することを明らかにしました。
Wallet-as-a-Service: ライトニングと互換性があり、ステーブルコインなどの資産をサポートする自己管理型ウォレットを開発者が迅速に構築できるプラットフォーム。
Stablecoin Issuance: ビットコイン上でステーブルコインを発行できるプラットフォーム。
Sparkに関する技術的な概要については、こちらをご覧ください。
参照
https://www.lightspark.com/news/introducing-spark
ライトニングを評価する新たな指標Max Flow
ライトニングネットワークの評価をする上で、従来のノード数やチャネル数といった指標に加え、Max Flowという指標が有効という内容がBitcoin Magazineの記事で取り上げられました。
Max Flowは支払いの成功確率を示す指標で、ネットワークの健全性をより正確に評価できます。通信ネットワークやサプライチェーン、交通システムといった業界では、すでに採用されている指標でもあります。
流動性が適切に分散されている場所やボトルネックが発生している可能性のある場所も把握でき、流動性を最適化するノードオペレーターにとっても役立つと述べられています。
参照
https://bitcoinmagazine.com/technical/the-metric-that-matters-for-the-lightning-network
一回のトランザクションで複数チャネル開設できる機能が登場
LN+が、新機能「Group Channel Opens(グループ チャンネル オープン)」を発表しました。一回のトランザクションで複数のチャネルを開設でき、ノードオペレーターはコストを大幅に削減できます。また、キャパシティが50:50というバランスが取れたチャネルに最初からなっているという利点もあります。
条件としては、ノードがLNDであること。また、BOS (Balance of Satoshi)とターミナル(コマンドラインインターフェイス)が必要な点も考慮する必要があります。
詳細はこちら
https://lightningnetwork.plus/posts/594
サービス紹介
プライバシーが保護されたウェブ検索ツールAthenut
プライバシーを重視し、ユーザーのデータを収集しない検索エンジンとして、Kagiというサービスがありますが、料金をクレジットカードを支払うという欠点がありました。
今回リリースされたAthenutは、Kagi API を利用したサービスで、料金をライトニングで支払うことができます。
検索にかかる料金はすべてecashを通して支払われるため、アカウントは不要で、支払いと検索を関連付けることはできません。プライバシーを気にするユーザーにとっては魅力的なサービスかと思われます。
参照
Bolt 12 Offerをインボイスに変換するサービスLightning Welder
Lightning Welder は、Bolt 12 Offerを Bolt 11 インボイスに変換するツールで、すべてのライトニングウォレット間での互換性を確保できるものです。
Bolt12に対応していないウォレットで送金する際に非常に有用かと思われます。
参照
https://alexlwn123.github.io/Lightning-Welder/
その他のトピック⚡
🌊Liquid Networkのロゴやサイトが刷新されました。詳細
🎉Core Lightningの最新バージョンv24.08.2がリリース。いくつかのクラッシュ修正がされ、支払いのチャネルヒントを記憶および更新するための機能強化が含まれています。詳細
役立つ記事や特集⚡
btc_dakaraさんによる記事「Bitaxeの輸入販売~ビットコイン建て小売の経験~」
roasbeefさんによるLN Summit 2024に関する記事「LN Summit 2024 Notes & Summary/Commentary」
Pol Avecさんが、 L402 ペイウォールを使用してAI ツールを構築するチュートリアル動画を公開しました。
ありがとうございました!!