Lightning, Liquid, USDt対応のAqua Wallet/サトシ・ナカモトに26.9 BTC/米1万ドル以上の暗号資産取引報告義務
Diamond Hands Magazine Vol.129
Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
こんにちは。2024年は元旦に能登半島地震が発生、翌日には飛行機事故で、驚くばかりのスタートでした。被災者の皆さんが1日も早く救出・支援され、安全な避難場所が提供されるように願っています。大きな災害を目の当たりにすると、ビットコインをどのように安全に保管するかというテーマも気になります。
日本では、メルカリが6月までにビットコインで商品決済をできるように準備中という、ちょっと明るいニュースが1月7日のCoinpost記事にありました。
今日は、米国SECのX(ツイッター)アカウントが2FA未設定の状態でハッキングされ、ETF承認の偽情報が投稿されたことが大きな話題です。このニュースはビットコインETFの宣伝効果になるかもしれませんね。
重要リンク集💎🙌
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ビットコイン関連イベント
2月
Bitcoin Oasis, 2月7-9日, 2024, ドバイ, アラブ首長国連邦(UAE)
Bitcoin++, 2月22-24日, ブエノスアイレス、アルゼンチン
BTC, Lightning, Liquid, USDt 対応の AQUA Wallet 誕生
JAN3は、新しくなった AQUA Wallet (β版)を記念すべきビットコイン・ジェネシスブロックの誕生日である1月3日に発表しました。
ビットコインの手数料高騰が問題になっている今、ビットコインとライトニングだけでなく、Blockstreamのサイドチェーンであるリキッドや、TetherのステーブルコインUSDtと組み合わせて利用できる点で、注目を集めています。
ぱっと見のデザインは、初心者でも使いやすそうです。ビットコインの現在価格が画面一番上に表示されるのは興味深い点です。ビットコインは Savings (貯蓄)口座として位置づけられ、ライトニング他は Spending (普通)口座あるいはお財布のように位置づけられています。
JAN3のSamson Mow氏はリキッドの手数料の安さだけでなく、USDt 経由でTRONなど他のネットワークユーザーをビットコインに取り込めるメリットも強調します。
なお、AQUA Walletは現在β版であり深刻なバグ等が見つかる可能性もあるため、少額でテストするように推奨されています。
ビットコインアドレス数が5千万に
2023年12月に残高がゼロでないビットコインアドレスの数がグローバルで5千万を超えました。2017年の同じころと比べると2倍になっており、0.01 BTCより少額のビットコインを保持するアドレスが劇的に増加しています。
世界人口80億からするとまだ小さな数字ですし、複数アドレス保有者も多いですが、残高ありのアドレス数が1億になる日は案外早いかもしれません。
匿名ビットコイナー、サトシ・ナカモトに26.9 BTCを送る
1月5日に、匿名ビットコイナーが26.9 BTC(約1.7億円)を、サトシ・ナカモトがジェネシスブロックの報酬を受け取ったアドレスに送りました。このアドレスはサトシが姿を消した2010年から今まで全く動きがありませんでした。
ブロックチェーン解析サービスのArkham Intelligenceによって、送信元の資金はもともと大半がバイナンスにあったものだと判明していますが、送信者は謎のままです。送金記録は、こちらのブロックで見ることができます。
インドが大手海外取引所URLをブロック
インド財務省の金融情報ユニットは、マネーロンダリング対策法違反、脱税対策、および国内取引所の保護のため、主要海外取引所のURLをブロックするよう電子情報技術省に要請しました。
現在、名前が挙げられているのは、Binance, Kraken, Huobi, Kucoin, Gate.io, Bitstamp, Bitfinex, MEXC Globalです。
インドでは2023年から仮想通貨の利益に対して30%の課税を開始しています。国内取引所WazirXでは、顧客が海外のプラットフォームに移行したために、取引ボリュームは過去2年で97%も激減したそうです。
https://techcrunch.com/2023/12/28/india-government-agency-seeks-to-block-binance-and-kraken/
第3回Running Bitcoin Challenge開催
今年で第3回目のRunning Bitcoin Challengeが現在開催されています。
このイベントは、2009年1月に世界で初めてサトシ・ナカモトとビットコインを取引をしたHal Finney氏を追悼して、彼の妻Fran FinneyがHalのビットコインへの情熱を引継ぎ、彼が闘病したALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知度を高めて患者をサポートする募金活動として行われています。
海外では、このような募金活動に登録した人が実際に走ったりして周りの人に募金を協力してもらうタイプのイベントが多く行われています。こちらの参加登録は米国時間の1月10日締め切りです。Fran Finneyさんのインタビュー(英語)もあります。
米国2024年1月1日より$10,000以上の暗号資産取引報告義務
米国では今年1月1日から、$10,000以上のビジネス関連の暗号資産支払いについてIRS(米国内国歳入庁)への報告義務が有効になりました。Forbes Digital Assetsが1月4日の記事にまとめています。
重要なポイントは、この法律が、取引またはビジネスの過程で米国拠点の個人/団体から受け取った支払いに適用されることです。個人事業主、フリーランサー、企業の規模や業種に関係なく、事業活動に関連する支払いをビットコインやクリプトで$10,000相当以上受け取る場合に、このルールが適用されます。
オフショアのDAOや外国の事業体と取引している場合、この報告ルールは適用されません。
米国でのエアドロップ、マイニング、ステーキング報酬は、個人で受け取る分は対象外ですが、ビジネスの文脈で受け取る場合は報告の対象になります。個人の活動とビジネスでの活動を区別することが非常に重要になります。
プライベート都市PrósperaでBTCが通貨単価に
世界で初めて、ホンジュラスの経済特区にあるカリブ海の小さなプライベート都市 Próspera がBTCを通貨単位として採用しました。住人は43か国から移住してきた1000人を超えているそうです。
老舗取引所Krakenから$1B以上のBTC出金
1月7日、老舗のクリプト取引所Krakenから大量のBTC出金が起きているとツイッターで報告されています。引出総額は1日で10億ドル(約1,445億円)分を超えています。
また、他の取引所からもBTCが多く出金されており、これはスポットETFの準備のためではないかと噂されています。また、現物BTCの流動性低下が起きるという懸念の声も出ています。
ビットコインDIYポスターパック
スペインのアーティスト Street Cyber 氏のビットコインポスターがかっこいいので、よかったらリンク先の動画をご覧ください。
彼はジェネシスブロック記念のデザインに「戦争を国家が買うことのできない贅沢品にしよう、ビットコインの希少性は、コストの高い紛争を抑制し、ビジネスとしての戦争の概念を止めることができる」と言葉を添えています。
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