Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
今回はDiamond Hands Magazineニュースレター記念のVol.100です🎉。読者と関連企業のみなさま、ご支援ありがとうございます!!創刊号 Vol.1 は昨年の8月17日に発行されました。今後も引き続き、ビットコインやライトニングのニュースをお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします🙏
ところで、みなさんはお気に入りのグラフやチャートがありますか?このスパイラルクロックは時間軸(半減期)と価格の動きがうまく表されています。既存マネーを静かに取り込み続け、どんどんビットコインの輪は大きくなっていくことでしょう。ビットコインは止まらない。Tick tock, next block. チクタク、次のブロックへ。
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
KPMG、ビットコインがESGに果たす役割をポジティブに評価
世界4大会計事務所のKPMGは、ビットコインとESG(環境、社会、ガバナンス)の問題に関するレポート KPMG Advisory Services: Bitcoin’s role in the ESG imperative を発表し、ビットコインが "ESGのフレームワーク全体で多くの利点を提供するようだ"と報告しました。
環境的には、エネルギー使用量よりも温室効果ガス排出量が環境破壊の重要な指標であると指摘しています。また、ビットコインの排出量は他のビジネスと比べると少ないことを示しています。(図はレポート3ページ目より抜粋、ビットコインは右下の白い円)
ビットコインがカーボンフットプリントを削減する4つの戦略:
再生エネルギー利用
電力需要への柔軟な対応
熱リサイクル
メタンガス削減
社会的には、犯罪利用の問題に取り組みつつ、より包括的な経済を推進する機会を創出しています。
ガバナンスにおいては、分散化によって信頼すべき第三者を不要にし、効率化を促進します。
近年ESG投資が効果的でないと批判されていましたが、ビットコイン投資によってそのパフォーマンスを改善できる可能性が注目されます。
コインベース、SEC提訴却下を求める。ビットコイン以外の取引停止要請が一因?
6月にSEC(米証券取引委員会)がバイナンスに続きコインベースを提訴したのは記憶に新しいですが、コインベースCEOのアームストロング氏は、SECはトークンを証券登録しろと言いながらその方法を提供していないと不満を表明していました。
コインベースはその後SECに訴訟却下を求めます。Cointelegraphは「6月29日にニューヨーク南部地区裁判所に提出された法的文書によると、コインベースはSECによる証券法の解釈について懸念を表明し、その権限を逸脱しているとの立場を示した。」と報じています。
7月末にFinancial Timesはアームストロング氏の話として、6月の提訴に先立ってSECはコインベースに対し、ビットコイン以外の全ての暗号通貨の取引停止要請を行っていたと伝えています。これはロイターやYahoo!ニュースなど一般メディアで広く報道されました。
8月6日にCoinDeskJapanが、コインベースの反論について取り上げています。SECのコインベースに対する回答提出期限は10月3日とのこと。
HRF ビットコイン懸賞金チャレンジ
Human Rights Foundation(HRF)は特にモバイルウォレットにフォーカスした10個のビットコインUX改善プロジェクトに合計20BTCの懸賞金を出すと発表。
例えば、デザインガイドのオープンソース化、サーバー不要のPayjoin、Nostrグループチャットのエンドツーエンド暗号化、セルフカストディアルなモバイルLNアドレス作成ツールなどに各2BTCの懸賞金が提供されます。
この懸賞金チャレンジは、2024年12月31日まで実施されます。詳細はBitcoin Magazineの記事をご参照ください。
https://twitter.com/gladstein/status/1684567095231778818
アマゾンベストセラー本 “SOFTWAR” の発売中止
現役の米国宇宙軍、宇宙工学研究者/MIT米国防フェローであるJason Lowery氏は今年2月に “Softwar: A Novel Theory on Power Projection and the National Strategic Significance of Bitcoin”(ソフトウォー: パワー・プロジェクションに関する新理論とビットコインの国家戦略的意義)を出版しました。
この本はアマゾンで販売されていましたが、7月27日にLowery氏は、“Softwar”の削除を命じられ、このテーマについて公の場で話すのをやめるように求められたとツイートしました。現在はMITのライブラリーからも閲覧不可とのこと。
本書について、日本語では「ビットコイン最新論文、米アマゾンのベストセラーに」(beincrypto.com)の記事に要約があります。
禁書となった“Softwar”は、現在eBayでかなりの高値で取引されており、筆者が見たところでは、数百ドルから最高額は$25,000の出品がありました。
Coincub クリプト税制レポート 2023
先日発表されたCoincub社の Crypto Tax Report 2023(PDF)では、ビットコインを1年以上長期保有をした場合の税率について世界各国のデータがまとめられています。
日本は45%で、最も高い税率が比較の数値として使われていますが、アイスランドに続いて世界で2番目にビットコインの税金が高い国とされています。
https://twitter.com/Coincub_/status/1684548464745615362
米国大手カストディサービスのビットコイン保有額
6月30日付の各社決算報告書によると、米国大手カストディサービスが顧客から預かり保有するビットコインは以下の金額となっています。
Coinbase Global $60.7B,Robinhood $4.2B,Block Inc. $763M,Paypal $532M
コインベースだけでビットコインの額が8兆5千億円を超えています。
https://twitter.com/anilsaidso/status/1687218402707075072
Gayser Bitcoin Grants 申請受付中
Gayserはビットコインの様々なプロジェクトを支援するLNネイティブのクラファンプラットフォームです。Bitcoin Grantsはビットコインに貢献する世界中のクリエーターを支援するために助成金を提供。コア開発者・技術者以外のプロジェクト支援に力を入れています。
今年、5回目のビットコイン助成金はBlinkがスポンサーとなり、ビットコインに焦点を当てた教育イニシアティブとコミュニティベースのプログラム支援を目的に1BTCが用意されています。
助成金の申請は現在受付中で、8月中旬まで応募可能。詳細や応募プロジェクトはGeyser Grants Round 5 pageでチェックできます。
Gayser Grantsはすでにビットコインコミュニティに大きな影響を与えており、ビットコイン教育、創造的な試み、コミュニティ構築を中心とした100以上のプロジェクトに2.2BTCを拠出しています。
https://bitcoinmagazine.com/culture/geyser-launches-5th-bitcoin-grant
世界一小さなビットコイン LN ATM
Geyserを通じて、The World Smallest Bitcoin (Lightning) Hobby ATMという面白いマシンが販売されています。現金のコインを入れるとライトニングでSatsに変換され、ウォレットにチャージできる小さなビットコインATMです。
ビットコインがどんなものか実際にいろんな人に体験してもらうのに役立ちそうです。使わない小銭をSatsに変換して受け取れるならビットコイナーにもありがたいですね。
デモのショートビデオはRedditにあります。現在は日本円対応していませんが、オープンソースなので改造できると思います。
似たコンセプトのプロジェクトにはFOSSA ATMもあり、ポッドキャストWBDの“Building on Lightning with Ben Arc”でデモ紹介(音声注意)しています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。❤️あるいは記事の感想などコメントをいただけたら励みになります。LNチップなら嬉しさ倍増です:katebtc@getalby.com(LNアドレスで、メルアドとしては使えません)
では、また次回もよろしくお願いします!
Satsを送っていただいた方、どうもありがとうございました!!