Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
みなさん、こんにちは!今月はDiamond Handsの臨時ニュースレターの発行もあり、私自身も17-18日にカナダ初開催のCanadian Bitcoin Conferenceに参加したため、まとめニュースの発行を1週間遅らせていただきました。ここしばらくは、ETF関連のニュースでにぎわっていて、ビットコインの価格も3万ドルを回復しましたね!ドル高も手伝って日本円だと1BTCが400万円になるので、嬉しい人も多いのではないでしょうか?
カナダ、トロントの風景(Photo by Skitterphoto)
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ライトニング決済 VS オンチェーン決済 それぞれのメリットとデメリットは?
ビットコイン関連イベント
7月は次の4つのイベントに注目です。
バケーションにぴったりのスペイン、マルヨカ島(Mallorca)、13-16日にビットコインに重きを置いた Mallorca Blockchain Days IV
米国テネシー州ナッシュビル、13-14日に The Power of Lightning Summit
タイ、バンコク、16-17日に Bitcoin Thailand Conference 2023
米国フロリダ州マイアミ、25-27日に Mining Disrupt 2023 が予定されています。こちらは世界最大のBitcoin Mining Expo とのこと。
カナダ初開催の Canadian Bitcoin Conference
先月17-18日にカナダのトロントで開催されたCanadian Bitcoin Conferenceは、カナダで初めての大きなビットコインイベントでした。筆者はカナダ西海岸にいるのでトロントまで飛行機で5時間以上かかるのですが、やはりこれは記念に行っておかなくてはと思い、参加してきました。
イベント翌日が米国の休日だったこともあり、登壇者はカナダだけでなくアメリカ他からの参加もあり、ポッドキャスターのStephan Livera氏、投資に強いLawrence Lepard氏やGreg Foss氏、Nostrを紹介するDerek Ross氏、ビットコインハウツービデオで一躍人気のBTC Sessions氏、ライトニングに詳しいKevin Rooke氏、規制とマイニングに詳しいCrypto_Mags氏などから多彩な話を聞くことができました。カナダは昨年2月の大規模なトラックデモの際に関係者の銀行口座が差し押さえられ、彼らをビットコインで支援した経緯も紹介されました。また、ライトニングに焦点をあてた別会場やマイニングのワークショップなども設営されており、技術やDIY好きな参加者にも好評でした。カンファレンスは参加者が様々な分野の関係者と交流したり、幅広く学べただけでなく、初めて広いカナダ国内のビットコイナーが一同に集まったことに意義がありました!
次回はぜひ、Blockstream のAdam Back氏や JAN3 の Samson Mow氏、Ego Death Capital の Jeff Booth 氏の姿も見たいと思いました。
今回のカンファレンス詳細はCoinDeskの英語記事に紹介されています。
続々申請されるビットコインETF
SEC(米国証券取引委員会)がバイナンスとコインベースを提訴した直後に、世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)社を筆頭にウィズダムツリー(WisdomTree)、インベスコ(Galaxy Digital and Invesco)、バルキリー(Valkyrie)、ビットワイズ(Bitwise)、アーク(ARK Invest)が、SECにビットコインETF申請を続々と開始しました。まるで茶番劇を見ているようだという人もいますが、急速に米国の大手資産運用会社がビットコインや暗号通貨関連サービスに参入してきています。ETFは再申請も含まれますが、ブラックロック社が申請するからには今回こそ認可されるのではないかと期待が高まっています。フィデリティ(Fidelity)社も現物ビットコインETFを申請準備中だと噂が流れています。
(画像は https://twitter.com/Melt_Dem/status/1673362112653975554 から引用)
暗号資産投資に詳しいMeltem Demirors氏は、ビットコインビジネスに積極的に参入を始めた金融機関の総額資産は27兆ドルに上るとしています。そのうちの一部でもビットコインに資産流入するならば、ユーザーフレンドリーなビットコイン保有サービスの提供によって市場が拡大するとして、投資家の間では好意的な声が多いようです。米国コインベースの株価も現在上昇しています。
しかし、ビットコイナーの間には、今度さらにまた大規模なPump and Damp(価格操作)によってビットコインが貶められる罠ではないかと警戒する声もあります。
*ETFとはExchange-Traded Fundの略、日本語では上場投資信託です。
参照記事:
https://decrypt.co/62912/high-profile-bitcoin-etf-applications
https://www.coindesk.com/markets/2023/06/16/first-mover-americas-blackrock-files-for-a-spot-bitcoin-etf/
ドイツ銀行が暗号資産カストディ事業向けライセンス申請
6月20日、ドイツ銀行は暗号資産カストディ事業を開始するためのライセンス申請を行ったと発表しました。ドイツ銀行は機関投資家向けの暗号通貨ストレージサービスや、顧客への暗号通貨の売買だけでなく、税務処理、貸付、ステーキングなども含め総合的なデジタル資産ソリューションを提供する計画とのことです。
参照記事:ドイツ銀行、暗号資産カストディのランセンスを申請(6月21日、CoinDeskJapan)
HSBC銀行の暗号資産サービス開始で活気づく香港
香港最大で世界的にも知られるHSBC銀行の投資プラットフォームで、顧客が香港証券取引所に上場したビットコインとイーサリウムのETFを売買できるようになったニュースも入ってきました。香港がアジアの暗号資産の中心地となることを目指す動きとして報道されています。
参照記事:HSBCが香港で仮想通貨サービスを開始か=報道 (6月27日、COINTELEGRAPH JAPAN)
River社、ビットコインとグローバル決済業界のレポート発表
River Financial社は “Bitcoin vs the $156 Trillion Global Payments Industry”(ビットコイン 対 156兆ドルのグローバル決済業界)と題した調査レポートを6月に発表し、以下の内容をまとめています。
クロスボーダー決済業界で起きていること
議論されていない中央銀行デジタル通貨(CDBC)のリスク
世界のビットコインユーザー数
ビットコイン決済利用者
ビットコインと他の決済手段との比較
ビットコイン決済のアダプション拡大方法
世界初のBTC建て生命保険Meanwhile
TH_SATさんの記事でも紹介がありましたが、バミューダで認可/規制された世界初の暗号資産建て生命保険会社 Meanwhileは、Open AI CEOの Sam Altman 氏、元StripeプロダクトマネージャーのLachy Groom氏、およびGoogleが支援するGradient Venturesから1900万ドル(約27億円)の資金調達を受けて事業を開始しました。完全ビットコイン建ての保険商品を取り扱い、AIを利用した画期的に効率化されたソリューションによって運用管理を行い、ビットコイン長期保有者がその一部を活用してビットコイン建て生命保険に投資可能になるサービスです。生命保険商品の利用によって、次世代が資産を受け継ぐ時に節税が可能であり、分散投資にもなり、必要な時には有利に資産価値の一部を引き出せるメリットがあるとのことです。
ビットコインウォレットに使える Sats Names とは?
Ordinalsを利用してsatoshiに名前をインスクリプトし、ビットコイン上で使えるENSのような名前サービス Sats Name Standard(SNS)がスタートしています。このサービスは、ビットコインウォレットアドレスに人間が読みやすく覚えやすい名前を付けるのに役立つと言います。プロジェクトページによると、6月だけですでに5万人以上のユーザーが25万の名前を.satsの拡張子で登録しています。また、そのほか12万以上の名前が.ord, .xbt, .btcの拡張子で作成されています。
参照記事:https://www.coingecko.com/learn/sats-names-bitcoin
21ミリオンのビットコインが押収される?
元キックボクサーで起業家のインフルエンサーAndrew Tate氏は、環境活動家のGreta Thunberg氏を動画で挑発した際に、そこに映っていたモノから居場所を特定され、人身売買およびレイプの罪で昨年ルーマニア当局に逮捕されましたが、先日資産押収についての報道で、SKY NewsのキャスターがTate氏の資産から21ミリオン以上のビットコインが押収されたと発表しました。きっとビットコイナー以外はこの報道の誤りに気が付かないでしょうね。
Bitcoin for Local Business 日本語版
以前にも紹介があったかもしれませんが、Bitcoin for Local Business の日本語版PDF「ビットコインをビジネスに活用しませんか?」をダウンロードして利用できます。こちらは akipponnさんが翻訳、TerukoNeriki さんが校正してくださいました。印刷すると3つ折りパンフレットになりますので、地元の店舗やサービス企業にビットコインをお勧めしたいときにお使いください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。もしLike❤あるいはコメントをいただけたら励みになります。では、また次回もよろしくお願いします!