Diamond Hands Magazine、今回はビットコインマイニング関連ニュースをお届けする前に、ひとつ告知です。
「NOSTRASIA」サイドイベント「BITCOIN NIGHT」11月2~3日開催
ビットコインのライトニングネットワーク開発者らが携わる分散型SNS基盤「Nostr(ノスター)」のワールドカンファレンス「NOSTRASIA」が11月1~3日東京で開催されます。
そのサイドイベント「BITCOIN NIGHT」が、11月2~3日の2夜連続で、あたらしい経済・ビットコイン研究所・Diamond Handsにより共催されます。開催場所は東京渋谷で、参加費無料。参加申し込みは先着順のため、早めにチケット入手をおすすめします。
日本でのビットコインとNostrイベント同時開催、11月が楽しみですね!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
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Bitmain Antminer S21発表も、財政難で給与支払い一時停止
先月開催されたWorld Digital Mining SummitでデビューしたBitmain社のAntminer S21シリーズは、マイニング業界で今、最もパワフルで効率的なビットコインASICマイナーに位置づけられています。
ハッシュレートを見ると、現行モデルのAntminer S19j XPの151 TH/sと比較して大幅に向上しています。また効率性もビットコインASIC機器として初めて20J/TH未満を記録しました。
現行モデルのAntminer S19j XPのハッシュレート151 TH/sと比較して、大幅に向上しています。また効率性もビットコインASIC機器として初めて20J/TH以下を記録しました。
製品出荷は今年の12月から開始予定で、大口顧客への納入は来年のQ1~Q2になるとのこと。小口注文はLuxor社がプレオーダーを受け付けています。
しかし、Bitmain社は財政上は現在赤字で、つい最近まで9月の従業員給与の一部が支払われない状況だったと伝えられています。10月7日に給与支払いは再開された模様ですが、賞与等すべての支払いが解決したかどうかは不明です。
https://cryptoslate.com/bitmain-suspends-employee-pay-amid-financial-turmoil/
エルサルバドルのビットコインマイニングプール、Lava Pool誕生
Volcano Energy社とLuxor Technology 社は共同で、再生可能な地熱エネルギーを利用したエルサルバドル初のマイニングプール、Lava Poolを立ち上げました。
Volcano Energy 社は、その純利益の23%をエルサルバドル政府に拠出する官民パートナーシップによって、Lava Poolを通じて独占的にブロックを採掘します。また、Luxor Technology 社は、Hashrate Forward MarketplaceによってVolcano Energy社にヘッジ戦略を提供し、市場のボラティリティから保護します。
エネルギーインフラにビットコインを統合することで、エルサルバドルはエネルギーの送配電を安定させ、国のエネルギー体制を強化し、経済成長と持続可能性の促進を目指します。
マイニングと再生可能エネルギーの組み合わせにおけるイニシアティブは、ビットコインエコシステムにおけるパイオニア国家としてエルサルバドルの地位を強化するでしょう。
https://bitcoinmagazine.com/business/volcano-energy-bitcoin-mining-pool-goes-live
大手マイニング企業の収益比較
オーストラリアIris Energy社の調査による大手マイニング企業の収益比較を紹介します。以下の表では、各社の1BTCあたりのコストが示されています。RIOT社は、州から電力使用抑制分のエネルギークレジットを得ている分、コスト的に圧倒的に優位に立っているのがわかります。
比較は左から、Bitfarms (BITF), CleanSpark (CLSK), Cipher Mining (CIFR), HIVE (HIVE), Iris Energy (IREN), Marathon (MARA), RIOT (RIOT), TeraWulf (WULF)。
バランスシートのデータを見てみると、短期的に多額負債を抱えるTeraWulf社を除いて、各社は十分に資産があり、当面は財政上安心できそうです。
https://compassmining.io/education/iris-energy-iren-provides-full-year-earnings/
BTCマイニングをアフリカ農村部のエネルギー問題解決策に
国際エネルギー機関(IEA)は、アフリカの人々の43%、約6億人が電気を利用できずにいるが、従来の電力供給手段は、小さなコミュニティでは経済的に成り立たないことが多いと指摘しています。遠く離れた地域に鉄塔や配電インフラを建設するのはコストがかかり、特にエネルギー需要の少ない地域では投資しても十分な見返りが得られません。
解決策は、太陽光や水力資源を動力源とする通常20kWから1MWの再生可能ミニグリッドにありますが、これらの送電網は初期費用が高く、投資家にとっては財政的にリスクが高いため敬遠されます。開発機構や政府プログラムは、こうしたミニグリッドに資金提供する必要があっても、リソースが限られており、実現に時間がかかるため、多くのコミュニティが暗闇に取り残されています。
このような状況下、ビットコインマイニング事業をコミュニティで活用し、再生可能なエネルギーを利用したミニグリッドに資金供給することが注目されます。この解決策は次のような利点があります。
大量の電力を必要とするマイニングは、未開拓の再生可能エネルギー源からの無料または低コストのエネルギーで電力供給を行えば、利益を得られる。
小規模なビットコインマイニングは、再生可能なミニグリッドに資金供給し、周囲のコミュニティに無料で電力を提供することができる。
また、需要のピーク時に負荷バランサーとして機能し、電力網の安定性を確保することができる。
ビットコインマイニングは、大規模な再生可能プロジェクトに比べて規制のハードルが低く迅速に設立できる。
GREEN AFRICA MINING ALLIANCE は、これらのメリットを活かしてアフリカの過疎地や小さなコミュニティにビットコインマイニングを増やしていく活動に取り組んでいます。
ベネズエラ刑務所でBTCマイニング
ベネズエラでは9月に、11,000人以上の警察官と兵士が、戦車や装甲車の支援を受けて、ギャングに支配されていたトコロン刑務所の大規模な奪還作戦を行い、施設内で発見されたロケットランチャーや手榴弾のような重火器とともにビットコインマイニング機器を押収しました。
当刑務所は、ラテンアメリカ全土で犯罪活動を行うことで知られるギャング、トレン・デ・アラグア(Tren de Aragua)の活動拠点となっていて、施設内に、プール、賭博場、ディスコ、野球場、レストラン、動物園まで設営されていました。刑務所の看守4人がギャング共犯者として逮捕されています。
このギャングは10年前から活動しており、誘拐、麻薬密売、売春、恐喝、違法金採掘、移民密輸など、さまざまな犯罪活動に関与しているとのこと。刑務所の施設をすべて掌握してBTCマイニングまで行っていたとは驚きですね。
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