日本でも今年から企業のビットコイン普及が本格的に進みそう(+しかし残る一抹の不安)
今週から日本に滞在中で、仕事関係のミーティングなどを色々入れています。
特に先日発表した通り、今年からDiamond HandsとBlockstreamが提携して、自分も表立ってBlockstream Japanの推進をしていくことになってるので、そこらへんでもゴリゴリ動き始めています。
なお、Blockstreamはビットコイナーにとってはかなり有名で特別な企業だと認識されていますが、「Blockstreamって何?」「今回のBlockstreamの日本市場進出って何かすごいことなの?」と素朴な疑問を持っている方は以下の動画で話しているので、そちらもみてください。
以下同内容の一部紹介。
Blockstreamはどんな企業?
* ブロックストリームは、元々ビットコインのコア開発者たちが集まって設立された企業で、代表のアダム・バックをはじめ、他にも著名な開発者が在籍する世界的なビットコイン企業。
*ビットコインのインフラ、アプリケーション、ハードウェア、金融サービスまで幅広く手がける総合的なビットコイン企業として知られている。ビットコインのマイクロソフト的なポジションにいる。
* オープンソースを重視し、ビットコインのプロトコル開発に多大な貢献をしてきた企業として開発コミュニティから高い評価を受けている。一方で、ビジネス展開には課題があり、プロダクトの収益化に時間がかかっていた。
* ただし、去年フルグルから数百億円規模の大型調達も実施し、ちょうどビジネス開発や組織体制の改善、収益強化、日本含むグローバル市場への拡大などを本格化させているタイミング。
なぜBlockstream Japanの始動は日本のビットコイン市場にとって重要か?
* ブロックストリームは世界トップレベルの技術力と実績を持つビットコイン企業。このような企業が日本市場に参入することで、日本企業がビットコイン関連のプロジェクトを始めるハードルが下がり、新たなビジネス機会が生まれる可能性が高まる。
* ブロックストリームが日本市場に本格参入することで、他の海外ビットコイン企業も日本市場に注目するきっかけとなる。これにより、日本のビットコイン市場全体の活性化が期待できる。
* 従来、日本の企業はWeb3やトークンプロジェクトが中心で、ビットコインのビジネス活用があまり進んでいなかった。ブロックストリームの技術力と知見を活用することで、より実用的なビットコインビジネスの展開が可能になる。
などですね。詳しくは是非動画を見て細かい話はそちらで確認してください。
日本でも企業によるビットコイン普及の波がようやく来ている?
さて、Blockstreamの日本進出もそうですが、他にもちょうどここ1ヶ月ほどで日本企業がビットコインを購入するというニュースが連続して出てきていますね。
覚えている限りでは、Gumiと脱毛とかをやっている湘南クリニック?の米国法人など、他にもいくつか上場企業、もしくは一定以上の規模の企業が億円単位のビットコイン購入をするニュースが出てきました。
これに関する自分の個人的な感想としては、基本的には当然ポジティブです。
アメリカではマイクロストラテジーがすでに数年前からビットコイン購入トレンドを作っていて、すでに何千億円以上のビットコインを購入して今も業界内で話題を振りまいていますが、数年遅れで日本もこのトレンドに追いついてきた、ということはビットコインの社会的認知や信頼も上がるので、良いことだと思います。
これは去年のアメリカの現物ビットコインETFなどの話もあり、日本でもようやくビットコインが無視できない存在として認知されてきており、ビットコインはそろそろ買っても問題ないアセットだという認識が広がっている感じがします。
今までビットコイン以外のクリプトやトークン系のプロジェクトばかりに企業が注目していた状況が変化してきていることも意味します。
ここまで来るのにかなり時間はかかりましたが、日本は横並びの文化もあり、どこかがやり始めると一斉にマネ始める企業が出てくるという意味でもこのトレンドはしばらく継続するでしょう。
(ただ腑に落ちないこととや気になっていること、一部リスクもあると思っていて、そちらの方はPro読者向けにぼやきとして書いておきます笑)
ビットコインの「実需」を作るフェーズにようやく突入できた
Diamond Handsでは2021年からルーティングを中心にしたライトニングコミュニティとしてスタートして以降、いわゆるビットコイナーや技術に興味のある人、開発者などに向けてまずはコツコツ活動をしていました。
逆に言えば、企業やクリプト全般の業界はビットコインを数年前はかなり軽視していて無風だった、という事実もあります。いや、マジで当時は企業の人にビットコインがどうの、って言ってもほぼ無意味なくらい、暖簾に腕押し状態でしたし、リップサービスは別とするとビットコインで本気で何かやろうと思っているところはほぼなく、全く重視されていませんでした。
一方、去年までの活動や努力もあり、ビットコイナーやその周辺の盛り上げという点では土台も固まってきて、さらにTokyo Bitcoin Baseのような物理的なビットコインスペースの公式オープンも間近で、かなり環境は良くなってきているので、ようやく次の企業というフェーズに移り始められそう、そんな感じで見ています、
前述した通り、企業がビットコインを購入し始めるというのは悪い流れではないのですが、ビットコインを実際に使ったサービスの立ち上げや、ビットコインやライトニング決済の採用、ライトニングなどのビットコインL2上でのアプリケーション構築など、企業がビットコインを採用して送金コストを削減したり、海外のビットコイナーへのアクセスを改善して売上を増加させたり、などビジネス的にメリットのある実需的な意味でのビットコインのユースケースをさらに増やしていく努力はこれからさらに必要だと思います。
というわけで、今年2025年は特に企業へのビットコイン普及や推進というのを大きな注力点にしようと思っており、ニュースレターや動画などでもそちらを意識した発信を増やしていこうと思っています。
というわけで、国内ビットコイナー的にも、今年来年くらいから日本でもビットコインを使った具体的なサービスやビジネス的な事例が増えてくることを期待できるかと。まあようやくスタート地点とも言えますが…。
企業の人でこのニュースレターを見ている人がいれば是非声をかけてください。
さて、ここから先は企業のビットコイン購入に関する懸念点やリスクについて一部の人向けに追加でボーナス的に書いておきます。
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