Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
みなさん、こんにちは。カナダ西海岸は少しずつ紅葉が始まっています。ここ数日は近くの海でシャチ(Killer Whales)が岸のすぐそばまで来て、地元民も感激のニュースになっていました!今回はクジラつながりで、ビットコイン界のクジラについて少しまとめてみます。
(www.wallpaperflare.com)
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ビットコイン関連イベント
前回、9月のイベントから抜けてしまいましたが、14-16日に、欧州オーストリアにて ₿TC23、米国テネシー州ナッシュビルで Global Bitcoin Summit が開催されました。ナッシュビルには練木照子さんが行ったそうですのでレポートが楽しみです!
10月のイベント
Pacific Bitcoin、10月5-6日、米国、ロサンゼルス
BITCOIN 23’、10月6-8日、スペイン、マドリッド
Bitcoin Amsterdam、10月12-13日、オランダ、アムステルダム
PLAN ₿ FORUM、10月20-21、スイス、ルガノ
Indonesia Bitcoin Conference、10月26-27日、インドネシア、バリ島
11月1-3日には、東京渋谷にて Nostrasia Freedom Conference が開催されます。ジャック・ドーシー氏のおかげで一般参加費は無料(食事付き)、子ども連れの家族も参加できます。エドワード・スノーデン氏がオンライン登壇予定。海外ビットコイナーや分散化ネットワークのエンジニアたちが多く集まるNostrのイベントです。日本のエンジニアも数名登壇予定。技術者だけでなく、自由や民主主義を守るためには検閲耐性のあるプラットフォームが必要だと考える人にもおすすめします。お近くの方は、ぜひ登録してご参加ください。オンライン視聴も可能です。
ビットコイン界のクジラ🐋とは?
ビットコインマーケットでは、1,000BTC 以上保有するクジラ(Whale)と呼ばれる人々がしばしば話題になります。彼らの動きがBTC価格に大きな影響を与える可能性があるからです。クジラは大きく2種類に分かれ、ビットコイン初期からBTCをHODLし続けて大量保有する個人と、後からビットコインに参入した金融機関や企業などの機関投資家がいます。以下に、代表するクジラたちを紹介します。
サトシ・ナカモト:約110万BTCを所有しているとされる。
投資信託運用会社グレースケール:初期からビットコイン投資を行ってきたバリー・シルバート氏が2013年に設立した米国の大手投資信託運用会社。約64万BTCを保有。
暗号資産取引所:バイナンス、Bitfinix、コインベースのようなプラットフォームは、数百万人のユーザーのカストディアンとして機能しており、大量のビットコインを保有。バイナンスは約50万BTCをホールド。
米国政府:さまざまな暗号資産関連の犯罪から押収した約17万5千BTCを保有
マイクロストラテジー社とマイケル・セイラー :マイケル・セイラー率いるマイクロストラテジーは約15万BTCをホールド。
ジェド・マケーレブ:かつての暗号資産取引所マウントゴックス(Mt.Gox)創設者、リップルの共同創設者、そしてステラ(XLM)の創設者でもある彼のクリプト業界への大きな関与は、相当量のBTC保有を示唆する。
クリス・ラーセン:リップルの共同創設者であり、クリプト業界への初期からの関与から、彼も相当量のBTCを保有している模様。
ウィンクルボス兄弟: 早期のビットコイン参入者でBTCに多額の投資を行い、大手暗号資産取引所Geminiを共同設立。約7万BTC保有。
テザー社:USDTを発行するテザー社は約5万5千BTCを保有。
クジラたちのビットコイン取引や、彼らへの公的な支持・不支持は、ビットコインの価値と市場心理に大きく影響します。ビットコインマーケットに関わる人は、クジラが影響を与える市場力学を理解することが重要です。
バイナンス、主要幹部が10名以上退職
バイナンスは世界のおよそ半分の暗号資産取引シェアを占めていますが、バイナンスUSとCEOのCZ氏は6月に米SECから提訴され、BNBやBUSDを含むトークンへの証券取引法違反の疑い、および情報開示の欠如、取引高の不正操作、顧客資産流用などの疑いをかけられ、合計13件の訴訟対応を迫られています。SECはバイナンスUSの資産凍結を裁判所に要求しましたが、これは裁判を通じて妥協案を模索する方向に落ち着きました。
米国での訴訟の影響は大きく、バイナンスでは今年7月以降10人以上の主要幹部、最高戦略責任者、法律顧問、アジア太平洋地域責任者などが相次いで退職しています。9月13日には、バイナンスUSのCEOブライアン・シュローダー氏が退任すると同時に約100名(スタッフの1/3)がレイオフされたニュースが入ってきました。
さらに、バイナンスUSはSECが求める訴訟に関する調査に非協力的だと非難されています。特に、持ち株関連会社BAMが証拠開示要求に応えて提出した書類は220件のみで、法的証拠として不十分な、日付や署名のない文書が提出されているとのこと。
大規模なクリプト取引の取り扱いとビットコイン保有量を考えると、バイナンスの事態がさらに悪くなれば、FTXの二の舞のような事態もないとは言い切れません。バイナンス利用者も、Not your keys, not your coins の鉄則を忘れずに!
バイナンスとコインベースのSEC訴訟|仮想通貨規制の現状と業界の反応を整理(6月13日、コインポスト)
https://zycrypto.com/binance-us-leadership-catastrophe-more-top-executives-step-down-amid-sec-lawsuit/
最強のオレンジピル戦略
米国での新しいトレンドは「ビットコイン」という言葉を使わずに、現在のお金の問題点を指摘して「健全なお金」の重要性を説くことだと、JAN3は言います。現在の腐敗したお金から、未来の健全なお金への移行が必要だと理解してもらえば、次のステップでビットコインと言ったときにその理解も簡単になります。次の2-3年は、これが最強のオレンジピル戦略になっていくでしょう。
CBDCに反対する共和党下院議員Warren Davidson氏は「西洋文明は間違ったお金システムによって危機にさらされている。現政府が作ろうとしているデジタル通貨CBDCは(政府の)許可が必要なお金だが、本当に必要なのは現金と同じような性質を持つ許可が不要なデジタル通貨である。プライバシーを保護すると言いながら利用者のIDと紐づけられるお金は、自由やプライバシーを守ることと相反する」と訴えました。そのあとに、ビットコインという健全なお金がすでに存在すると議会で述べました。この発言は動画投稿されています。
ビットコインは米国の建国理念「自由・平等・博愛の精神が、法の下に万民に保障されること」と非常に相性が良いので、政治の場でも言及されやすいようです。政治討論を通じてオレンジピルできる米国がちょっと羨ましいですね。
PayPalステーブルコイン発行会社Paxos、52万ドルのBTC送金手数料を支払う
誰にでも間違いはあるものですが、PayPalのステーブルコインを発行するクリプトサービス企業Paxosは先週、2,000ドル相当(約30万円)のビットコイン送金に、なんと52万ドル(約7700万円)の手数料を支払ってしまいました。
Paxosは運営サイドのプログラムのバグによるものだと説明していますが、通常のビットコイン手数料であれば1取引に20ドル以下で済むことがほとんどです。最終的に、この手数料はビットコインマイニングプールF2PoolからPaxosに返還されました。
払い戻しについては、ビットコインコミュニティで激しい議論が交わされたのちに決定されましたが、一部のマイナーは払い戻しに同意したことを後悔していると述べています。その一方、Casa HoldのJameson Lopp氏は、手数料の払い戻しはビットコインが「協力的なネットワーク」であることの証だと賞賛しました。
https://ca.style.yahoo.com/bitcoin-miner-f2pool-returns-19-121332484.html
Animoca Brands子会社、ビットコインOrdinals利用のメタバーストークンを発表
日本にも子会社を持つ香港拠点のゲーム会社大手Animoca Brandsはクリプトゲームやメタバースに積極的に投資しています。
今回、Animoca Brandsの子会社Darewise Entertainmentは、メタバースゲームとNFTを組み合わせた「Life Beyond」のエコシステムを機能させるため、ビットコインOrdinalsを利用した世界初のメタバーストークンを採用すると発表。
トークン開発は、ApeCoinのスマートコントラクトやトークン戦略を担当したHorizen Labsが行うとのことです。
https://decrypt.co/197441/bitcoin-metaverse-token-coming-from-animoca-game-studio
換金レートチェックに「おいくらサッツ」
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