Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
新年あけましておめでとうございます!初めて寄稿させていただくKateです。カナダの西海岸から世界のビットコインニュースをお届けします。私のビットコインとの出会いは2011年にSatoshi Nakamotoのホワイトペーパーを読んだこと。それから14年、ビットコインは今も成長し続けていて嬉しいですね。技術は詳しくないですが、世界にインパクトを与え続けているビットコインやライトニングの動向を私なりにシェアできればと思います。よろしくお願いいたします。
さて、皆さんの2023年の抱負は何でしょうか?私は運動不足解消のためオフィスワークの合間にウォーキングから始めて体力UPを目指します。何事も継続は力なり。三日坊主対策に、何か目標を達成するとSatsがもらえるアプリがあったら良いかもしれません。どなたかビットコインに理解ある保険会社やフィットネスジムとタイアップしたりしてSatsでインセンティブが貰えるアプリを作ってみませんか!?
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
Hal Finneyの夢を叶える“Running Bitcoin Challenge”
皆さんはビットコイン界で伝説のHal Finneyをご存じでしょうか。2009年1月12日に世界で初めてSatoshi Nakamotoからビットコインを受け取って有名になった彼は、ビットコインの初期開発に貢献した一方、熱心なランナーでもありました。しかし、残念ながら筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病気が原因で2014年8月に58歳で亡くなりました。
Hal のツイッターアカウントは今でも大切に残され、2009年1月10日に投稿された”Running bitcoin"のメッセージを見ることができます。
2010年以降ずっと動きがなかった彼のツイッターですが、昨年末12月27日に突然投稿がありました。フォロワーを驚かせたその投稿者は、彼の妻 Fran Finneyでした。Franは Hal のビットコインへの情熱を今も誇りにしていて、彼のビットコイン普及とALS患者を助ける夢を叶えるべく、ASL協会への募金をビットコインで集めることを発表したのです。
このイベント“Running Bitcoin Challenge” では参加者が1月1日から10日までにハーフマラソンの距離を走り(または歩いて)募金を集めました。期間中、世界各地からビットコインウェアを着た参加者が写真やビデオをツイッターでシェアしていました。募金の集計結果はウェブサイトから見ることができます。
寒い冬の海外クリプト取引所
昨年のFTX破綻後、Not your keys, not your coinsの掛け声で、多くの取引所から自己管理するノンカストディアルのハードウォレットにビットコインや他の暗号資産が移動されたため、運営が厳しくなっているクリプト取引事業者もあるようです。
FTX Japan の顧客資産が返還されるという正式発表は朗報ですが、昨年末12月27日に業界で老舗のKrakenが日本からの撤退を表明しました。Coinbaseは従業員の20%をレイオフすると1月10日に報道されています。Binanceは12月29日に利便性を高めるApple PayとGoogle Payでの購入オプション導入を発表しました。ビットコインアナリストのWilly Wooによると、勝者はOKX & Bitfinex、引き分けはBinance、 敗者は他すべてとのこと。冬の時代、体力のある取引所は次の値上がりサイクルに備えて動いています。
ハードウェアウォレット市場
さて、GlassNodeの調査によると、今までに採掘されて市場に出回った78%のビットコインがセルフカストディで保管されているそうです。Market Watch掲載のレポート要約では、2021年にUSD 216.5 million(約284億円)の規模だったハードウォレット市場は2028年までに3.5倍近いUSD 750.1 million(約983億円)に伸びると予測されています。
ビットコイナーを惹きつけるNostrとLightning
先日のニュースレターでTerukoさんが紹介していたNostrについて、筆者もさっそくiOS上のテストアプリDamasを使い、その世界に入ってみました。Nostrの説明はこちらの記事をご覧ください。ウェブ上では、https://www.nostr.net/ などで様々なプロジェクトをチェックできます。分散化型のプロトコルとして注目されるNostrはオープンソースであり、ライトニングとの相性もとても良いので、技術力・デザイン力のある人が趣味的に次々とプロジェクトを立ち上げています。
Damasはカナダ人エンジニア William Casarin @jb55 を中心に、この数週間で急ピッチな開発が行われ、デザインや機能はかなりツイッターに近づいています。また、アプリ内からライトニング送着金が簡単にできます。プロファイル画面からライトニングボタンを押すとインボイス画面が表示され、リストからライトニングウォレットをすぐに選べます。Wallet of Satoshiはスムーズに使えます。Muunウォレットは現在LNURLサポート未対応ですが、Damus利用者からのリクエストを受けてできるだけ早く対応すると発表。ビットコインでNostrに資金提供をしたJack Dorseyは、ほぼ毎日のようにDamasを通じてNostrおよびライトニング技術者たちと話をしており、その中でSquareのPOSターミナルでもライトニングを利用できるようにすると述べていました。
Nostrはまだ始まったばかりでカオスな状態ですが、Jack Dorseyだけでなく、StrikeのJack Mallers、MempoolのWiz、CoinkiteのNVK、起業家 Jeff Boothなど、著名ビットコイナーが参加したことで多くのビットコイナーを惹きつけています。ただし、DamasはApple Storeに承認されるためにクリアしなければならない点がいくつかあるようですし、また、ウェブアプリではプライベートキーの安全性が確立されていない点に注意が必要です。
Nostrリソース:
最後までお読みいただいた皆さん、どうもありがとうございました!今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
データ・チャート
ビットコインに関する数値はダッシュボードでチェック。