ライトニング上のステーブルコイン発行の計画が明かされる
Diamond Hands Magazine Vol.156
Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワーク関連のニュースまとめです。
さて、久々に国内の暗号資産取引所で多額な不正流出が起こりました。
マルチシグウォレットで流出が起きたことから、内部の管理体制の不備が予想されますが、原因はハッキリとは分からず、続報が待たれます。
ショッキングなニュースではありますが、この件の反応を見ていると、ビットコインへの理解が以前に比べ劇的に変わったなと改めて実感される事件でもありました。
ビットコインは死んだ的な過度に誤りがあるコメントはあまり見かけず、トランザクションから事故原因を探るユーザーや保管方法について見直すユーザーがチラホラ見かけられたのは喜ばしかったです。価格への影響も軽微でしたよね。
まぁ何はともあれ、暗号資産の適切な管理ってホント大変だよなとつくづく思いました。
それでは、ライトニングニュースまとめをどうぞ⚡
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
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Lightning Labs、ライトニング上のステーブルコイン発行を計画
ライトニング上にドルやステーブルコインを導入する計画が、Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏によって明らかになりました。
Taproot Assetを使用したアセットを用いて、ライトニング上で初めてとなる送受信テストがすでに実施され、同氏はカンファレンスにて、「狙いは、ビットコイン上にドルとステーブルコインを置くこと」と述べました。
また、同氏は「私は、ミームコインやギャンブルではなく、現実の問題を解決することに深い関心を抱いている」と述べ、ビットコイン上にステーブルコインやその他のアセットを配置することは「新たなユースケースを促進し、より多くの人々をデジタル資産とお金のインターネットに引き込むだろう」と発言しました。
ビットコイン上にアセットを配置する取り組みは、OrdinalsやRunesといったプロトコルを用いて現在行われています。これらはオンチェーン上での取り組みであることから、手数料の増加や遅い取引スピード、オンチェーンデータの肥大化などの課題が存在します。
Taproot Assetでは、オフチェーンであるライトニング上で送受信ができるため、上記の課題は解決されます。ライトニング上でのアセット発行は、ビットコインの利用用途の拡大に繋がる可能性があり、今後の進展が期待されます。
↓Taproot Assetを用いたテストの様子はこちらから確認できます。
https://x.com/roasbeef/status/1786043468164337951
参考
https://decrypt.co/230216/lightning-labs-stablecoins-on-bitcoin-blockchain-ceo
Boltz、Liquidとオンチェーン間のスワップが可能なChain Swapsをリリース
Boltzは、Chain Swapsのリリースを発表しました。Chain Swapsを用いると、ノンカストディアルな状態で、サイドチェーンLiquidとオンチェーン間のスワップができるようになります。
Liquidは、ノード運用者がチャネルのリバランスを行う際、資金を一時的に保管するのに最適なチェーンとして主に使用されています。ライトニングのチャネルから LiquidチェーンにBTCをスワップさせることで、インバウンドキャパシティを確保することができ、かつ、手数料もオンチェーンに比べて安く済むためです。
ただ欠点もあり、一定量貯まったL-BTC(Liquid上のBTC) を、オンチェーンに戻す際、かなり複雑で手間がかかるプロセスが必要だったのです。
今回リリースされたChain Swapsは、利便性が高く、誰でもオープンに使うことができるノンカストディアルな方式で、従来の欠点が解消されると注目されています。
その他のユースケースとして、AquaといったLiquidウォレット内でBTC⇔L-BTCのスワップをノンカストディアルで簡単に実行できるといったことが挙げられます。
Liquidは5年以上前から存在しているサイドチェーンですが、ユースケースがなくあまり利用されてきませんでした。ここ最近、リバランス用途としてLiquidチェーンが再注目され、今回のようなスワップ機能を新たに導入したりと、ライトニングと相互補完できる関係性として、じわじわと人気が高まっています。
参考
Amboss、機械学習を利用して経路探索を最適化させる研究結果を発表
Ambossが機械学習を活用したライトニングの経路探索に関する研究結果を発表しました。通常、「プロービング」を用いて支払いルートの探索が行われますが、同社の研究では、グラフ理論と機械学習を組み合わせるアプローチを試みています。
Amboss TechnologiesのVincent 氏は、「機械学習モデルは既存の方法よりもはるかに高い精度でチャネル残高を予測できることが分かった」と述べています。
経路探索の最適化は、ライトニング決済の失敗率を削減させ、決済システムとしての有用性を高める重要な要素です。しかし、あまり研究が進んでいない分野でもあるため、今回のような研究は非常に価値があります。
現在Amboss Technologiesは、これらのモデルをさらに改良し、実際のアプリケーションに統合することに注力しています。同社は、大手事業者の一部が使用する一連のツールにも研究結果を組み込む予定だと述べています。
参考
プロービングについてはビットコイン研究所の加藤さんの記事をご覧ください。(有料)
LNの中継ノードを圧迫するProbingもネットワークに貢献する?
Xapo Bank、ライトニング経由のビットコイン入金を可能に
ジブラルタルに本拠を持つプライベートバンクXapo Bankは、ライトニングを経由したビットコイン入金を可能にしたと発表しました。同社は、ライセンスを持った銀行としては世界初の取り組みだと主張しています。
Xapo Bankは、ビットコインやUSDC、USDTに対応した銀行で、同社が発行したデビッドカードを用い、世界中のどこからでも預金にアクセスできるサービスを提供しています。また2023年3月に、Lightsparkと提携を行い、アプリからのライトニング決済にも対応しています。
参考
https://www.nobsbitcoin.com/xapo-bank-enables-bitcoin-deposits-via-the-lightning-network/
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