Diamond Hands Magazine、今回はビットコインマイニング関連のニュースをまとめてお伝えします。
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ビットコインマイニング 2024年・第4回半減期後の予測
Hashrate Index社の Bitcoin Mining Predictions for 2024 の要約です。
2024年になると第4回半減期に直面し、ブロック報酬が6.25 BTCから3.125 BTCに削減され、マイニング収益が即座に50%減少することになります。
ハッシュレートはよりグローバルに分散される
第3回半減期(2020-2024)は中国の2021年のマイニング禁止とその後のマイナー大移動によって形成されましたが、来るべき第4回半減期(2024-2028年)はさらに大きな変化をもたらすと予想され、ビットコインのハッシュレートが世界的に再分配される可能性があります。
北米のハッシュレート支配力は低下し、マイナーは南米、アフリカ、その他の未開拓地域に安価な電力を求めると予想されます。
小売向けホスティングは打撃を受ける可能性も
小売のホスティングサービスは、マイニングマージンの低下により減少し、ホストとクライアント双方が影響を受けると予測されます。
北米のホスティングレートはすでに圧力に直面しており、2024年半減期後を生き残るには、有利なレートを維持することが重要になるでしょう。
ビットコインマイナーに買収、不良資産購入の機会が訪れる
2024年と2025年のハッシュ価格の圧縮環境は、ビットコインマイニングセクターの合併、買収、不良資産売却の増加が見込まれます。
体力のないマイナーの倒産や不良資産売却など、2022年に起きたのと同様に、今年も繰り返されるかもしれません。
インスクリプションが引き続き取引手数料を押し上げる
2024年には、インスクリプションやNFTによるブロックスペースの利用が取引手数料を押し上げると予想されます。これらは、2023年の取引手数料報酬にも大きく貢献しました。
ビットコイン・マイニング株は価格プレミアムを失う可能性
歴史的に、ビットコインの現物を持たずにハイリターンが得られる魅力で取引されてきたマイニング銘柄は、様々なビットコインETFの最近の承認と半減期後の利益率低下によって、その価格プレミアムの一部を失う可能性があります。
グラフや図で分かりやすいHashrate Index社の2023年のレビューレポートページからは、80ページの詳しい分析レポート(英語PDF)が無料で利用できます。
マイニングのエネルギー消費、54.5%を持続可能エネルギーで賄う
メタンガス削減ファンドCH4 CapitalのDaniel Batten氏の調査によると、ビットコインマイニングは、エネルギー消費の54.5%を再生エネルギーを中心とした持続可能エネルギーで賄い、新たなマイルストーンを達成しました。
ビットコイン等の人気上昇に伴い、環境への影響に対する社会的な監視が強まっている中、マイニング業界は二酸化炭素排出量を削減し、最も重大な懸念事項の1つに取り組んでいます。業界全体では、この3年間で化石燃料に依存する電力利用を65.2%から45.5%に縮小しました。
太陽光発電、風力発電、水力発電などの再生可能エネルギーの積極利用は、気候変動と闘う世界的な取り組みと一致し、クリーンエネルギー技術の開発や採用を促進します。再生可能エネルギーの利用は、従来の化石燃料よりも効率的で安価になるため、マイニング企業にとっても長期的なコスト削減につながる可能性があります。
https://finance.yahoo.com/news/bitcoin-mining-green-mile-54-181636923.html
Cygnos 法人向けマイニングサービス開始
シンガポールに拠点を置くCygnos Capital(代表 三原 弘之氏)は、ビットコインマイニングのホスティングサービスを日本法人向けに開始しました。同社は、法人のビットコインマイニングの利点として以下の4点を挙げています。
節税対策
安価で安定した電力供給
グローバルネットワークの構築
日本円およびインフレのヘッジ
https://mining.cygnos.capital/20240108
ビットコインに関する国連大の調査に批判
Bitcoin Policy Instituteは、ビットコインマイニングのエネルギー消費量を調査した国連大の研究は、期待される科学的な客観性および一貫性を欠いており、政策立案の根拠としては不適切であると批判しています。
BPIは、昨年秋に出版されたAGUの記事、Earth's Future において、著者と査読者の双方に重大な見落としがあると指摘しています。「早急な規制介入」を求めるこの研究は、このような複雑な問題に必要な厳密さと微妙な理解を欠いており憂慮すべき傾向に陥っていると述べています。指摘された3つの欠陥を以下に要約します。
選択的バイアス
この研究の文献レビューは、信用されていない情報源に基づいており、電力グリッドの信頼性をサポートし再生可能エネルギーへのシフトを促進するビットコインマイニングの可能性を示す新しい研究を考慮していない。データの誤用
著者は、CBECIのような廃止されたデータソースの年次更新や認識なしに、過去のデータを将来のトレンドに投影している。欠陥のある方法論
使用されている方法論は需要サイドの分析には不適切であり、ビットコインマイニングが発展途上国の経済や社会正義に与える影響について根拠のない主張を行っている。
天気予報でハッシュレート動向予測
1月14日、テキサス州の多くの地域で気温が氷点下まで下がりました。米国のハッシュレートに大きく貢献しているテキサス州のマイニング企業は、急激な電力グリッドの需要増加に対応するために操業を縮小し、ビットコインのハッシュレートは34%も低下しました。
YChartsによると、ビットコインネットワークのハッシュレートは、1月11日の629(EH/s)以上から、1月15日には約415EH/sまで急落しました。オースティンの気温が一時的に暖かくなった1月16日には454 EH/s以上になり、ハッシュレートは回復の兆しを見せました。今や、天気予報によってビットコインの難易度を予測可能だと言っても、間違いではないようです。
米国内のハッシュレートの約29%を占めるテキサスは、マイニング業界において重要な役割を担っています。テキサス州の注目すべき企業には、Marathon Digital、Riot Platforms、Bitdeer、Core Scientificなどがあります。
これらのマイニング企業がテキサス州電力信頼性評議会(ERCOT)のプログラムに登録し、電力需要の高い時間帯に電力使用量を削減することで、グリッド需要の調整が機能しています。
Swan Bitcoin、マイニング部門を公表
米国でビットコインオンリー取引所として知られる Swan Bitcoin が、新事業部Swan Mining を公表しました。このマイニング事業には機関投資家が出資しており、すでに1億ドル以上の資金が集まっています。
昨年夏からビットコインマイニングを稼働開始したSwan Miningはすでに4.5 EH/sを達成していますが、8EH/sを目指しています。
Swan 広報担当者によると、米国内外の7つのマイニングサイトを通じてすでに750BTC以上を採掘しており、さらに3つのサイトが追加されたとのこと。
なお、親会社である Swan Bitcoin は Cory Klippsten氏が率いており、昨年2億500万ドルの資金を調達しました。同社は今後数カ月以内にもう1ラウンドの資金調達を行う意向で、今後12カ月以内に株式公開する予定であると発表しています。
ショートフィルム:Stranded
@AlanaMediavilla制作の "Stranded "は、ビットコインのマイナーたちの物語を17分にまとめた短編映画です
現在制作中の長編ドキュメンタリー "Dirty Coin "の先駆けとなっており、ポーランド・ワルシャワのBitcoin Film Festivalで上映予定とのことです。
すでにいくつかのビットコインイベントでもスクリーニング上映されていますが、Meetupなどで放映を希望する場合は、こちらからコンタクト可能です。
生き残る小規模マイナー
小規模マイナーは、大規模のマイニング企業よりもずっと長い間、赤字で採掘する余裕があると @Wilson_Miningは言います。
ホスティングサービスを提供するWilson兄弟の典型的な顧客は5つのマイナーを稼働しています。彼らの多くが、医師、ソフトウェア・エンジニア、中小企業のオーナーなど、高収入の本職を持っており、ホスティング料金をフィアットで支払い、マイニングしたすべてのビットコインをキープしています。
彼らのマイニング収入は純粋な投資報酬で、請求書の支払いに使われることはありません。このような小規模マイナーが半減期後にやってくる嵐をやり過ごすのは比較的簡単です。
Wilson兄弟は起業したばかりの頃、大規模ホスティング会社Compute Northで働いていた3人とランチをしたそうです。当時Compute Northは3億5,000万ドルを調達したばかりで、兄弟の個人相手のサービスを馬鹿にして笑ったそうです。しかし、彼らはレバレッジをかけずに競争し、嵐に耐え、Compute Northが前回の半減期後2022年に倒産したときに笑っていることができたと述べています。
https://twitter.com/wilsonmining/status/1750628799081820362
先週、Human Rights FoundationのAlex Gladstein氏が、アフリカのマイニング事情を詳しくレポートした記事をBitcoin Magazineに公開しました。わりと長いのですが、とても興味深い内容ですので、次回要約して紹介したい思います。
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