ビットコインはアフリカ女性の“命綱”——12カ国・800人以上の女性の人生を変えた草の根コミュニティ【前編】
Lorraine Marcel
私たちの通貨システムは本当にめちゃくちゃです。
だから人々は、もっと速く、もっと簡単で、もっと安く取引できる方法を探しています。そしてビットコインは、そのすべての特徴を備えています。
ビットコインは実際に、アフリカの女性たちに、この大陸をもっと良くできるという希望を与えてくれました。
私にとって本当の金融エンパワーメントとは、誰かがやって来てその価値を奪っていくことなく、自分自身で価値を生み出せる能力のことです。
だからビットコインは、私たちにとって命綱なのです。
こんにちは!yutaro です。
本日の「BTCインサイト」では、12のアフリカ諸国にわたって女性たちに金融リテラシー、ビットコイン教育、そしてビットコインとLightningの開発者トレーニングなどを
提供している”Bitcoin Dada”ファウンダー Lorraine Marcelさんのインタビュー動画を完全日本語訳してお届けいたします。
(※本日は前編です… 後編はコチラ)
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Efrat Fenigson
こんにちは。『You’re The Voice』の新しいエピソードへようこそ。今日は、Lorraine Marcelさんとここでご一緒できることを光栄に思います。こんにちは、Lorraine。
Lorraine Marcel
こんにちは。
Efrat Fenigson
お元気ですか?
Lorraine Marcel
元気です。お招きいただきありがとうございます。
Efrat Fenigson
こちらこそ、ようやく実現できて嬉しいです。本当にワクワクしています。
私たちは再び、プラハのTreasure Studioに来ています。ホストしてくださって本当にありがとうございます。
今日の対話はとても面白くなるはずです。あなたは本当に素晴らしい活動をしていて、視聴者の皆さんにも、あなた自身のこと、プロジェクトのこと、そしてあなたの周りにいる素晴らしい女性たちのことを、ぜひ知ってもらいたいと思っています。
Efrat Fenigson
私はいつも簡単な自己紹介から始めて、そのあとで、あなたに私が言い落とした部分を補ってもらうようにしています。
Lorraine Marcel
わかりました。
Efrat Fenigson
Lorraineは金融活動家であり、ビットコインの提唱者です。Bitcoin Dadaと、その技術部門であるDada Devsの創設者として、アフリカのフィンテック革命を先導しています。
彼女は、12のアフリカ諸国にわたって女性たちに金融リテラシー、ビットコイン教育、そしてビットコインとLightningの開発者トレーニングを提供し、力を与えてきました。
ForbesやCoindeskに取り上げられ、2024年には「最も影響力のあるアフリカのビットコイナー」に選ばれています。Lorraineは、実践的なプログラムやメンタリング、オープンソースへの貢献を通じてアフリカの女性開発者を支援し、同時に大学やフィンテック企業と連携して金融教育の拡大にも取り組んでいます。
では、少しあなたのバックグラウンドに戻りましょう。どこから始まり、どのようにして Bitcoin Dada にたどり着いたのですか?
起業家としての原点と銀行勤務への違和感
Lorraine Marcel
まず最初に言えるのは、私はずっと起業家気質だったということです。大学を卒業したあと、銀行・金融を学び、最初の仕事に就きました。でも銀行で働いてみて、正直なところ、まったく満たされませんでした。
自分が管理され、締め付けられているように感じましたし、成長できる余地がまったく見えなかったんです。
それに、当時もらっていた給料は、私にとってまったく割に合いませんでした。8時から5時まで働くと言っても、実際には職場に行くために、もっとずっと早く起きなければならない。
だから私は仕事を辞めました。そして、自分のビジネスやサイドハッスルを始めたんです。
それは多くの人に、家族を含めて「正気じゃない」と思われました。
20代前半での決断とイベント業への転身
Efrat Fenigson
そのとき、何歳だったんですか?
Lorraine Marcel
確か26歳か27歳くらいだったと思います。いや、正確には大学を出てすぐなので、24歳くらいですね。
しばらくはいろいろなことを掛け持ちでやっていましたが、その後、もう一度学校に戻ってイベントマネジメントを学びました。
イベントマネジメントを学び終えてから、「Lorice Events」という会社を立ち上げました。
ソーシャルイベントから企業向けイベントまで、幅広くコンサルティングをしていました。
アフリカ女性として直面した構造的な制約
Lorraine Marcel
この時期に、アフリカの女性として直面する現実的な課題を、強く実感するようになりました。
私はその環境で育ちましたし、女の子と男の子がまったく違う扱いを受けているのを、ずっと見てきました。
子どもの頃は、「何か違うな」という感覚はあっても、それが正しいのか間違っているのかは分かりません。でも大人になるにつれて、その差別がもたらす痛みや不公平さを、はっきりと感じるようになったんです。
特に私は金融のバックグラウンドがあったので、アフリカの女性が置かれている限界が、よりはっきり見えるようになりました。
たとえば、信用へのアクセスがないこと。銀行口座を開くために書類が必要なこと。
私は幸運にも必要な書類を持っていましたが、教育を受けられていない女性たちは、そもそも銀行口座を開くための書類すら持っていないことが多いのです。
「担保がない」ことが成長を止める現実
Lorraine Marcel
ビジネスを拡大したかったのですが、銀行に差し出せる担保がありませんでした。
これが、私にとって最大の痛みでした。事業を成長させたいのに、信用を得るための「裏付け」が何もなかった。
これは、アフリカの女性が直面する最大の課題の一つです。
女性は財産を相続できないことが多く、その結果、銀行に担保として差し出せるものを持てません。
Efrat Fenigson
ちょっと強調したいのですが、女性は財産を相続できないのですか?
Lorraine Marcel
基本的にはできません。自分で購入することはできますが、相続はできないケースが多いんです。
もちろん、これは少しずつ変わってきています。でも、今もなお多くの地域で問題であり続けています。
文化的背景と女性の選択
Lorraine Marcel
この文化が生まれた背景には、「女性が結婚すると、家族の財産が別の家族に渡ってしまう」という考え方があります。
そのため、女性に相続させない仕組みが作られました。でもそれは同時に、女性の可能性を大きく制限することにもなりました。
Efrat Fenigson
それが理由で、結婚しない女性もいるのでしょうか?
Lorraine Marcel
それだけが理由とは言いませんが、多くの女性が、こうした制約や限界を見て、「一人で生きる方がいい」と考え始めています。
広く一般的とは言えないかもしれませんが、確実に増えてきています。
解決策を探していた中での「暗号資産」との出会い
Lorraine Marcel
こうした状況の中で、私は出口、つまり解決策を探していました。ただ、その正体が何なのかは分かっていませんでした。
そんなとき、友人の紹介で、ある暗号資産企業のイベント運営を手伝うことになりました。ケニアで新しいプロダクトをローンチするイベントです。
2018年ごろで、ICOが盛んだった時期です。
イベントを運営する中で、私は「分散型金融」という概念に触れました。そして、「もしかして、これが私の探していたものかもしれない」と感じたんです。
でも、残念ながら、私を導いてくれる人はいませんでした。
そのまま暗号資産の世界に入り、何が何だか分からないままトークンを買い、儲けもしましたし、同時に大きな損もしました。
正直に言えば、それはギャンブルのようなものでした。
パンデミックと「ビットコインだけを学ぶ」という決断
Lorraine Marcel
ある時点で、私は「もうやめよう」と思いました。精神的にも消耗していましたし、不確実性が大きすぎました。
それでもオンラインでは、「これは新しい革命だ」「成功した人たちがいる」という話を目にしていました。だから、何かしらの真実があることは分かっていた。でも、どうやってそこにたどり着けばいいのかが分からなかったんです。
そしてパンデミックが起きました。そのとき私は、意識的に「ビットコインとは何か」を学ぶと決めました。
ビットコインを選んだ理由は、暗号資産の“母”だからです。だからまずはビットコインを学ぼうと思いました。
学べば学ぶほど、他の暗号資産をすべて学ぶ必要はないと気づきました。
「ビットコインだけに集中しよう」と。
男性だけのビットコイン空間で芽生えた違和感
Lorraine Marcel
パンデミック後、またしても偶然と縁が重なりました。
インドからケニアにビットコイナーが来ることになり、友人から「少人数のクローズドな集まりを開きたいらしいけど、イベントできる?」と声をかけられました。
私はもちろん引き受けました。
そして、その集まりに参加して気づいたのは、そこにいたのは男性だけだったということです。
ありがたいことに、私はその場に同席させてもらえました。
ビットコイナーがいかに情熱的かは、皆さんもご存じですよね。
Efrat Fenigson
ええ、本当に。
Lorraine Marcel
私は彼らの話を聞きながら、「これはサトシから与えられたギフトだ」と感じました。
でも同時に思ったんです。
「女性はどこにいるの?」
「なぜ、ここに女性がいないの?」
まったく理解できませんでした。
「それは白人男性のもの」だと言われて
Lorraine Marcel
その集まりのあと、私は友人たちに電話して聞きました。
「ビットコインって知ってる?」
彼女たちは言いました。
「知ってるけど、それは白人男性のものよ。私たちには関係ない。」
私は言いました。
「学ぶことに害はないでしょ。何がビットコインなのか、知るだけでもいいじゃない。」
すると彼女たちは、
「じゃあ、あなたが学んで、私たちに教えて」と言いました。
学びと共有から始まった小さなコミュニティ
Lorraine Marcel
私はその通りにしました。
ただし条件をつけました。
「私が学んで教えるなら、あなたは必ずもう一人、女性を連れてきて。」
そうして、みんなで一緒に学ぶコミュニティを作ることにしました。
最初のコホートは20人。友人の友人だけでした。
昼は自分で勉強し、夜に教える。
私を突き動かしていたのは、彼女たちが理解した瞬間の喜びと熱意でした。
「ビットコインは、特定の人たちだけのものじゃない」
「ビットコインはパーミッションレスだ」
それが腑に落ちた瞬間の表情が、私に勇気と確信を与えてくれました。
20人から150人へ——必要性が生んだ急拡大
Lorraine Marcel
最初のコホートのあと、当時はまだ「コホート」とも呼んでいませんでしたが、次の試みをしてみようと思いました。
自分の周りだけでなく、もっと広い範囲の女性たちが本当に関心を持っているのかを確かめたかったんです。
そこで、2回目のコホートの募集をオンラインで行いました。すると、一気に150人もの女性が応募してきました。
ケニアだけでなく、他のアフリカ諸国からも応募があり、これは正直、私にとって大きな驚きでした。
「数字が上がる」ではない——生きるためのビットコイン
Lorraine Marcel
でも、アフリカの女性たちがビットコインを学びたいと思うのは、流行だからではありません。必要だからです。
これは「価格が上がるから」ではありません。
何十年も課されてきた制約や鎖から抜け出すための手段を、彼女たちは探しているのです。
女性の美しいところは、自分のことだけを考えないことです。
次の世代のことを考えています。
Efrat Fenigson
母として、それは本当に共感します。
Lorraine Marcel
だからこそ、「女性を教育すれば、コミュニティ全体を教育することになる」と言われるのです。
私たちが生み出してきたインパクト、彼女たちが作っているソリューション、関わろうとしているコミュニティを見ると、それを実感します。
彼女たちは家族のことだけを考えているのではありません。
「自分のコミュニティのために何ができるか」「国のために何ができるか」、さらには「夫をどう助けられるか」まで考えています。
男性に依存できない現実と、ビットコインが与えた希望
Lorraine Marcel
多くのアフリカ諸国では、状況はとても厳しい。
男性が家計を支えることに、必ずしも頼れません。
だからこそ、女性が「パーミッションレスなエコシステム」を見つけたとき、
「私はこのエコシステムで起業家になる」
「私はこのエコシステムで開発者になる」
そう決めることができるのです。
誰からも「なぜそれをやるのか」と問われることなく。
給料で得たお金を、土地を買うために貯める代わりに、ビットコインに投資する。
土地を買うには、50万ドル近く必要になることもありますから。
ビットコインは、アフリカの女性たちに、この大陸をより良くできるという希望を与えてくれました。
そして、多くのビットコイナーが理解していないのは、ビットコインには多様なユースケースがあり、ホールドだけではないということです。
800人・12カ国——Bitcoin Dadaの現在地
Efrat Fenigson
その話、少し待ってください。確認したいことがあります。
Bitcoin Dadaを始めたのはいつでしたか?
Lorraine Marcel
2022年です。
Efrat Fenigson
そこから今までで、何人の女性がプログラムを受けましたか?
Lorraine Marcel
800人以上です。
Efrat Fenigson
800人。
12カ国から?
Lorraine Marcel
はい、12カ国です。
Efrat Fenigson
コホートはいくつですか?
Lorraine Marcel
つい最近、第9期を終えたところです。
非技術と技術——2つのプログラム構成
Efrat Fenigson
各プログラムはどれくらいの期間ですか?
Lorraine Marcel
Bitcoin Dadaには、非技術向けのプログラムと、Dada Devsという技術向けのプログラムがあります。
非技術のBitcoin Dadaは2か月間です。
私たちは理論だけでなく、実際にビットコインをどう使うかを重視しています。
そのため、各コホートで3〜4回のワークショップを行い、日常生活とどう結びつくかを体験してもらいます。
開発者向けのDada Devsは3か月間で、こちらもワークショップがあります。
「一人ではない」——ビットコイナーが支えた教育
Efrat Fenigson
今もご自身で教えているんですか?
Lorraine Marcel
はい。ただ、とても感謝しているのは、ビットコイナーたちが本当に支えてくれたことです。
最初の3つのコホートは、ほぼ一人でやっていました。
でも、その後ビットコイナーたちに声をかけました。
「このテーマを教えてもらえませんか?」と。
最初は助けを求めるのが怖かった。でも、頼んでみると、
「なんで今まで頼まなかったの?」と言われました。
ビットコイナーは時にトキシックだけど、同時にとても助けてくれる人たちです。
おかげで、私は生活のために走り回りながら、夜に教えるという負担を減らすことができました。
別のビットコイナーがセッションを担当してくれるようになったのです。
メンタリングが生む循環
Lorraine Marcel
それによって、「ビットコインは本当に誰のためのものなのか」が、彼女たちにも伝わりました。
あなたが6か月ほど前にセッションに参加してくれたことにも、心から感謝しています。
Efrat Fenigson
あの体験は本当に素晴らしかったです。
20人ほどがオンラインで参加していて、ほかの人たちは後から視聴していました。
今までで最高の聴衆だったと言ってもいい。
とても積極的で、感謝にあふれ、好奇心旺盛で、素晴らしい質問をしてくれました。
Lorraine Marcel
そして、あなたが教えたことを、彼女たちは実際に実装し始めています。
Efrat Fenigson
それを見るのが本当に嬉しいです。
自分が少しでも貢献できたことが、私にとっても大きな喜びでした。
小さなボランティアが生む大きな変化
Lorraine Marcel
多くの人が気づいていないのは、こうした形でボランティアをすることで、実際にどれほど大きなインパクトを生み出せるかということです。
とても小さなことに見えるかもしれません。
でも、それを受け取る側にとっては、その情報、その知識、その思いやりは、とてつもなく大きな意味を持ちます。
「私にもできるんだ」
「最初の一歩を踏み出せばいいんだ」
そう思えるようになるんです。
だから、ビットコイナーたちが私たちのセッションに参加し、メンタリングや教育をしてくれることは、本当に大きな支えになっています。
それは私自身の負担を軽くしてくれるだけでなく、コミュニティ全体を強くしてくれます。
「もっと関わってほしい」——コミュニティへの呼びかけ
Efrat Fenigson
もっと多くの人に、あなたに連絡してきてほしいですか?
Lorraine Marcel
もちろんです。
Efrat Fenigson
では、私の視聴者の皆さんに呼びかけます。
XやLinkedInで、Lorraine Marcelにぜひ連絡してください。
どんなテーマやスキルを共有できるか、ボランティアとして関わりたいと伝えてください。
Lorraine Marcel
本当にありがたいです。
選んだ使命をどう感じているか
Efrat Fenigson
あなたは、「女性を招き入れなければならない」という明確な問題意識から、この活動を始めました。
今では800人以上の女性と関わり、彼女たちの人生に影響を与えています。
この使命を選んだことについて、今どのように感じていますか?
Lorraine Marcel
とても満たされています。
正直に言うと、ここまで急速にスケールするとは思っていませんでした。
最初は、「とにかく始めてみよう。あとは様子を見よう」という気持ちでした。
でも、すべての優れた起業家がそうであるように、そこには「必要性」がありました。
人々は解決策を求めていて、使えるツールを必要としていたんです。
女性たちがエコシステム内で仕事を得たり、より広いフィンテックの世界で活躍したりする姿を見ると、本当にやりがいを感じます。
アフリカのためのアプリケーションを彼女たちが自ら作っているのを見るのも、大きな喜びです。
オープンソースへの貢献も素晴らしいですが、私が特に重視しているのは、
「アフリカのために、アフリカの課題を解決するアプリケーションを作ること」です。
「西側」を待たないという思想
Lorraine Marcel
私たちは、西側の人たちが解決策を作ってくれるのを待つ必要はありません。
自分たちの問題は、自分たちが一番よく理解しています。
あなたは自分の問題を、私よりもよく理解しています。
もちろん、私は解決策を提案することはできますが、何かを見落としてしまう可能性もあります。
だからこそ、自分自身のために解決策を作る方が、より良い結果につながるのです。
女性たちが起こす連鎖反応
Lorraine Marcel
女性たちが「これはアフリカで起きている問題だ」「これは私のコミュニティの課題だ」と認識し、
「これを解決するのは私だ」と行動を起こす。
それがビットコインの採用を加速させ、私たちが直面している課題の一部を取り除いてくれます。
だから、私が諦めたくなる日があっても、
以前の仕事に戻ろうか、まったく別のことをしようかと迷う日があっても、
彼女たちが自分の名前を築き、自分自身の現実、そして周囲の人たちの現実を変えていく姿を見ることで、また前に進む力をもらえるのです。
女性ならではの教え方の違い
Efrat Fenigson
女性がビットコインや金融リテラシーを教えるとき、
男性中心のいわゆる「ビットコイン・ブロ」たちとは、何か違いがあると感じますか?
Lorraine Marcel
大きな違いがあります。
女性は、感情知性が高いと思います。
Efrat Fenigson
男性の皆さん、怒らないでくださいね。私たちも皆さんを愛しています。
Lorraine Marcel
「女性は感情的だ」「論理的に考えられない」と言われがちですが、
実はその“感情知性”こそが強みです。
その文化、そのコミュニティ、その人たちが、技術的な説明を必要としていないことを見抜ける。
彼らはそれを求めていないんです。
「相手のレベルに降りる」という教育
Lorraine Marcel
たとえば農家のグループに対して、
サトシや『The Bitcoin Standard』を読め、なんて話しません。
起業家に対しても同じです。
女性は、そのグループが直面している課題に基づいてアプローチを変えます。
自分のレベルから話すのではなく、相手のレベルに合わせる。
それが女性の教育における独自性です。
技術より「守れるかどうか」
Lorraine Marcel
男性の教え方が間違っているわけではありません。
ただ、それは彼ら自身には合っている、というだけです。
大多数の人は、ビットコインの技術的側面に興味があるわけではありません。
人々が知りたいのは、
自分の資産をどう守れるのか、
どうすれば簡単に取引できるのか、
どうやって時間と価値を守れるのか。
それ以外の話は、理解できる人にとっては良いですが、誰にでも必要なわけではありません。
後編に続く… コチラ
(※本記事は、 Efrat Fenigsonさんによって公開されたYouTube動画 Why Bitcoin Is a Lifeline for African Women - Lorraine Marcel | Ep. 109 を完全日本語訳しています)







