Diamond Hands Magazine、ライトニングニュースまとめ担当のごっつです。
個人的に話題の「100話で心折れるスタートアップ」、いよいよ残り7話となりました。
もうすでに限界状態のウサギさん、これより先の展開を見るのが恐ろしい…(が、つい見てしまう)。巧妙な詐欺と裏切りでバッドエンドに向かいそうな予感。
それでは、早速今週のニュースです。
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ドルをビットコイン上へ、Taroのα版がリリース
Hello Taro: Building the (Tap)Root of the World's Financial Network with Bitcoin 👋🍠 | Lightning Labs
Lightning Labsが、ビットコイン上でステーブルコインを発行、送受信するプロジェクトTaroのアルファ版をリリースしました。ライトニングでBTC支払いをする体験をステーブルコインに求めるユーザーが大勢いることから、大きく注目されているプロジェクトです。
なお、今回のリリースはテストネットのみです。メインネットで実用化されるには、Taprootが必要不可欠とまだ先の話にはなりそうです。
Taroは、マーケティング戦略がとても上手いですね。ライトニングが盛り上がり始めた今年4月にプロジェクト発表、半年足らずでテストネット版をリリース。LNコミュニティでは一気に注目株のプロジェクトへ、今回の発表も大盛り上がりを見せていました。(そして、数年前から存在していた同ポジションのRGBが忘れられている気が….。苦笑)
RGBの開発者からは、我々は2年前に実装していたとのツイートが…。
ただの嫉妬ツイート?それともTaroがRGBのアイデアをパクった…?
真偽については分かりかねますが、マーケティングの重要さを印象づけされたニュースでもありました。
セルフホスト可能なスワップサービスを作成、誰でも提供可能に
セルフホスト可能なスワップサービスを簡単に作成でき、他ユーザーに提供できるツールを開発とのこと。スワップサービスは、ルーティング界隈ではインバウンドキャパシティの売買に活用されたりと、非常にニーズのあるサービスです。
スワップサービスの構築には、ブロックチェーン技術の専門知識が必須で難しいイメージでしたが、見た感じ、ある程度のエンジニア知識があれば構築できそうです。
なお、このツールは先週紹介したライトニングのハッカソンに向けて提出されたものです。ロールバックやLNDの障害等で資金を失う可能性があるようなので、試す際はご注意を。
https://makers.bolt.fun/story/ln-swap-how-to-be-a-swap-provider--123
この他にも色々なアイデアが続々と現れています。ぜひ覗いてみてください。
・LNURL-Authを用いたパスワードレス認証に特化したモバイルアプリhttps://makers.bolt.fun/story/tournament-project-zerologin-the-mobile-app-buildinpublic--126
・友人や知り合いへの支払いとリクエストに焦点を当てた LNアプリ
https://makers.bolt.fun/story/hackathon-project-flow-ln-app-focused-around-paying-requesting-people-you-know--124
ケニアユーザー、ライトニングによる送金が可能に
https://bitnob.com/blog/announcement/bitnob-in-kenya
取引所「Bitnob」がケニアでローンチ。ケニアにいるユーザーは、M-PESAといった現地のモバイル決済プラットフォームから、LNウォレットへの入金や引き出しができるようになるようです。
また、ビットコインの受け取りをビットコインか米ドルか、各自で選択して受け取ることもできるようです。Cash App または Strike から送信し、受け取ることもできるとのこと。
これは国際送金への課題を事実上解決できたといえるのではないでしょうか?今後の普及が課題になりそうですが、ケニアはビットコインへの関心が高く、大きな成功事例になるかもしれません。
役立つ記事や特集をピックアップ⚡
・100satsを支払って電車を走らせよう!
ライトニング支払いをしたことがない人におすすめ!IoTとライトニングの組み合わせ。ニワトリに餌を与えるpollofeedが最も有名で使いやすいです。ぜひお試しください。
こうしたサービスを自作してみるのも、ライトニング開発への最初の一歩としていいかもしれません。
・MicroStrategy、ソフトウェアエンジニア採用を募集
https://jobs.smartrecruiters.com/MicroStrategy1/743999854279496-bitcoin-lightning-software-engineer
ライトニングネットワークの SaaS プラットフォームを構築するため、ソフトウェアエンジニアを募集とのことです。
・LN.capitalによるLNノード定点観測&週間レポート
レポートとは別でLN.capitalは、Torqというルーティングノードのマネジメントツールを開発しています。ラズパイからコマンドを使用して Torq をインストールできるとのこと。
Torq
https://github.com/lncapital/torq
・Spotlight、注目記事ピックアップ
バルブの調整によるペイメントネットワークの安定化 #LightningNetwork
・9月のノード数とキャパシティ振り返り
9月は新規ノード数がほぼ横ばい状態の一方、キャパシティは依然として増加に。
LN.capitalによる今週のレポートによると、ノード数については全体としては前月比-0.08 %だが、ルーティングノードを見ると+2.96 %とのことでした。
それでは、今月も Enjoy LN⚡⚡