Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワーク関連のニュースまとめです。
Lightning Terminalの手数料自動調整を使用し、一ヶ月が経ちました。
結果は、ガタリと手数料収入が落ちました。5月の手数料収入は4月に比べて、半分以下(40%近く)に減ってしまいました。ちなみに4月以前は、charge-lndによるDHメソッドとLNDgによるウォール戦略を合わせた方法でした。
強制閉鎖が5月だけで3件と異様に起こったので、それも響いたのでは、と思います。とはいえ、ここまで差がでるとは驚きでしたね。ルーティングでの収益を狙う方にはオススメできないですね。
手数料調整を自動化できるのは非常に楽でしたが、ルーティングの道は険しい。
それでは、今週のライトニングニュースをどうぞ⚡
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重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
Umbrel、ホームサーバー用ハードウェアUmbrel Homeを発表
https://bitcoinmagazine.com/business/umbrel-announces-new-umbrel-home-plug-and-play-server
Umbrelは、Umbrel Homeというホームサーバー用ハードウェアを発表しました。
データやプライバシー、デジタルライフ全般を自分で管理できます。もちろん、ライトニングノードとしても運用できます。
ラズパイのような箱型のコンパクトな形状で、セルフホスティングを誰でも利用できるようにすることを目的としています。
Umbrel Homeの価格は699ドル(約9万8千円)で、スペックはRaspberry Pi 4の性能を上回りほど、少電力でより高速なパフォーマンスが発揮されるとのことです。
CPU Intel N5105 CPU · Quad-Core · 2.0-2.9GHz
メモリ 16GB デュアルチャネルRAM
ストレージ 2TB NVMe SSD
価格設定が強気ですが、余計な設定や技術知識を必要とせずUmbrelを利用できるという点で魅力的かもしれませんね。ラズパイの組立やPC知識がある程度あるならば、無理に購入する必要はないのかとも思います。
現在、サイトから予約注文が可能です。但し、ビットコイン支払いはまだ準備中とのこと。
Voltage、Google Cloud と提携しライトニングのインフラを拡大
発表によると、VoltageはGoogle Cloudと提携し、ホスティングプロバイダやロケーションを拡大。この提携により、顧客は世界中のさまざまな場所でGoogle Cloud上にBitcoinまたはLNノードを作成することができるように。
また、ノード運営におけるメンテナンスも不要で、グローバルなエンタープライズ企業がLNを採用する際に必要な複雑な要件も満たすことができるとのことです。
Voltageは、ライトニングによるサービスを企業に提供し、新たな体験やビジネスモデルを創造することを目指しています。金融業界やフィンテックなどの決済がビジネスの根幹にある企業や、国境を越える送金コストの削減やウェブ上でのマイクロペイメントの創造などを必要としている企業を支援しています。
Ordinalsの開拓進む、新規格が続々と誕生
中国を拠点とする取引所OKXが「BRC-20」を拡張した新たなトークン規格「BRC-30」を提案しました。
深く理解できていないため、あたらしい経済さんの記事から説明を引用させていただきます。
ビットコインネットワーク上にファンジブルトークンを表現する「BRC-20」のこれまでの機能に、ステーキングメカニズムを導入したものである。
具体的にはビットコインや「BRC-20」トークンをステーキングすることで「BRC-30」トークンを受け取れるといった設計が可能になる。これにより現在流通している「BRC-20」トークンの利用用途を増やし、エコシステムへの参加促進を目的としているとのこと。
ビットコインチェーンにDeFiをもたらすようなニュアンスが感じられます。もし実現するなら、BRC-30という草コインが大量エアドロップされ利用者が急増、それに伴いトランザクション手数料も高騰というBRC-20の流行で起きた流れが再度来るかもしれません。
また、ただのミームコインに過ぎなかったBRC-20が、BRC-30によって更なるユーティリティが加わっていくとも予測されます。既に動き出しているプロジェクトがいくつかあるようです。嫌な予感しかしません。
BRC-30の提案は下記サイトで見れます。(中国語なので注意)
https://www.okx.com/cn/web3/build/docs/cn/bitcoin-ecosystem/brc30-proposal
また、イーサリアム上で流通するNFTをビットコイン上に移行可能とする新しい規格BRC-721Eもローンチされました。ERC-721をバーンし、メタデータをビットコインブロックチェーンに載せ換え。画像はIPFSなどに保存されるようです。
CoinPostさんの記事を参考。
イーサリアムからビットコインへのNFT移行を実現する規格「BRC-721E」がローンチ- CoinPost
Ordinalsの熱はまだ収まりそうにないです。
その他のトピック⚡
🔨TBD、Web5 Verifiable Credential (VC)ツールキットの技術プレビューを開始
🕹Signet上のLNノード群を用いたテストツールキット、Scaling Lightningが登場
役立つ記事や特集⚡
小川さんによるLNノードをモニタリングするBolt Observerのレビュー記事 「Bolt Observerで死活監視と流動性マネジメント」
小川さんによる新たなレイヤー2プロトコルArkの解説記事 「Arkプロトコル」