ライトニングを支えるLSPサービスの競争が激化か

Diamond Hands Magazine Vol.63

ごっつ

Mar 6

Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワークニュースまとめです。

日本語によるライトニング関連のサービスをまとめたサイトを有志の方が公開されました。主要ウォレットの紹介やsats稼ぎができるアプリの紹介があり、初心者の方には大変参考になる素晴らしいサイトになっています。ぜひご覧ください。

https://stacksats.jp/

それでは、今週のニュースです⚡

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Breez、サードパーティLSPとの収益シェアリング計画を発表

https://medium.com/breez-technology/the-breez-open-lsp-model-scaling-lightning-by-sharing-roi-with-3rd-party-lsps-e2ef6e31562e

Breezが「Open-LSP モデル」というサードパーティLSPとの収益シェアリング計画を発表しました。ざっくり言うと、ルーティングのノウハウがなくても資金さえあれば、サードパーティーLSPになることができ、ノンカストディアルで収益を発生することができるといったモデルです。

「サードパーティーLSP」は、Breezが関わるLappsのエンドユーザーに対して、Breezに代わりチャネルを開くという資金提供をします。一方Breez側は、ルーティングに関する適切なチャネル管理や技術サポートを行ってくれます。そして資金提供のリターンは、エンドユーザーからの送金手数料という収益構造になっています。（厳密に言えば、ルーティング手数料）

といっても、この収益システムは現状かなり懐疑的に見えてしまいます。ルーティングノードを実際に運用している人は分かると思いますが、送金手数料だけで不労所得のように稼げる段階では現状ありません。（むしろ赤字…）もちろんLNの送金需要が今後増えネットワーク全体の手数料が上がれば、うまくいく可能性もあるのではと思っています。

このサービスの背景には、LSPサービスには経済的負担が強いられるという課題があります。エンドユーザーが増えれば増えるほど、チャネルを開くための資金が必要になるためです。インターネットのインフラを支えるISPにはない独特な特徴ですよね。

Breezの件は、この課題に対し「サードパーティーLSP」ノードにチャネル資金を援助してもらうことで解決しようとしています。アイデア自体は面白いと思うので、うまくいくことを祈りたいですね。Breezによる大きなLN経済圏が形成されるかもしれません。

ビットコイン研究所でも、この件について加藤さんが詳しく解説しています。（本記事の執筆にもあたり、大変参考にさせていただきました）

今年はLSP戦国時代の幕開け - ビットコイン研究所