ライトニングネットワークのニュースまとめです。
今週は、エルサルバドル滞在中のKenUtsumiさんのツイートをよく拝見してました。細かくレポートされてて、エルサルバドルを旅行している気分がちょっぴり味わえます♪
それでは、ライトニングネットワークの一週間を振り返っていきます!
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます!
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Mempool、ライトニング版エクスプローラーを公開
https://mempool.space/ja/lightning
Mempoolが、ライトニングネットワークのエクスプローラーを公開しました。ISPやノードの位置など他サイトにない情報を見ることができます。また、クリアネット(非Tor)に関する興味深い数字も載っていました。
いくつかピックアップすると…
ノードの数において、Torノードが占める割合は8割近く
キャパシティにおいて、クリアネットノードの割合がTorより約11倍多い
キャパシティの約半分がGoogle CloudとAmazon Web Services上のノードに属している
といった感じです。
キャパシティの半分がクラウドにあるのは一見すると不安に思いますが、ノード自体はクラウド上になくプロキシを立てて運用しているだけというケースもあるので、当てにならない数値かなと思われます。この辺の分別や説明をしてくれるとありがたいのですが...。
それにしても、国境を越えた世界中のノードと繋がっていることが分かるこのデザイン、ロマンを感じて個人的にとても好きです。
Lightning Dev Kit、Rapid Gossip Syncを発表
https://lightningdevkit.org/blog/announcing-rapid-gossip-sync/
Lightning Dev Kitは、ジャックドーシー率いるブロック社のライトニング開発ツールで、BlueWalletやCash Appに採用されています。
ライトニングノードは、オフラインから復旧する際、チャネル情報を更新するため使用するまで待ち時間が必要です。これは、オンライン状態を保つのが難しいモバイルではUXに大きく影響し、ノンカストディアル型のモバイルウォレットが普及しない原因にもなっています。
今回発表されたRapid Gossip Syncは、サーバーに一部トラストすることで上記の課題を克服、UXを向上させるというもの。似たようなコンセプトのものは他でも開発されているようで、今後使い勝手のいいモバイルウォレットが続々と出てきそうな気がしています。
LightningTipBotでAIによる画像生成
画像生成・編集AIが最近話題ですが、「DALL・E2」という画像生成ツールのAPIをライトニング支払いで試せます。LightningTipBotというテレグラムBotがコマンドを導入しました。
正直お試し程度であれば無料でできるみたいですが、アカウントの用意等が面倒で自分はこちらで試しました。一回あたり999sats(約30円)で、文章を入力するとそれに応じた画像4枚が生成されます。よかったら試してみてください。
API制限をマイクロペイメントで解決しているという意味でも、ライトニングの面白い使用例になっているかと。
Umbrel AppにP2P取引アプリRobo Satsが追加
P2Pでビットコイン取引ができるRobo SatsがUmbrelのアプリに追加されました。LINE Payやアマゾンギフト券、USDTなどを支払い手段とし、ビットコインの売買板を簡単に作成できます。KYCする必要もありません。
Hold Invoiceというインボイスをカスタマイズしたものを使用し、バックレといった不正ができない仕組みにもなっています。Hold Invoiceの詳細に関しては、小川さんの記事をご覧ください。
役立つ記事や特集をピックアップ⚡
●UmbrelでもPeerswapを使えるような環境に
PeerSwapをUmbrelへDockerイメージからインストールする | Yuya | Spotlight
UmbrelでもPeerswapを使えるような環境を作ってくれました。ベータ版で自己責任のリスクはありますが、サブマリンスワップを試すことができます。
●ブラウザ用LNウォレットAlby、APIを提供
Introducing the Alby Wallet API - a new way to power any app with Bitcoin
https://blog.getalby.com/introducing-the-alby-wallet-api/
Albyはブラウザ用のライトニングウォレットで、ブラウザ拡張機能として提供されてます。
日本語圏で使用できるサービスは特にないですが、APIができたということで導入してくれることに期待し、紹介。APIにより、インボイスといったQRコードの手間がなく、シームレスにLappsを使用することができます。
●(和訳)ビットコインを交換手段に進化させるライトニングネットワーク①
https://lostinbitcoin.jp/bitcoin/a_look_at_the_lightning_network/
先週紹介したLyn Alden氏の超大作"A Look At the Lightning Network"の和訳をしてくれています。シリーズ第1弾として、ロストインビットコインにて公開されています。
●LND 0.15.1 ベータ版リリース
ライトニングネットワークのノード数とキャパシティ
BTCの価格下落にもかかわらず、キャパシティは順調に増加し4500BTCを超えました。