Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワークニュースまとめです。
今週の主なトピックは
第三回Diamond Handsミートアップを実施
LDKのロードマップが発表、今後アプデされる内容を簡単に解説
Lightning Labsの「Taro」が商標権トラブルに
です!
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
第三回Diamond Handsミートアップを実施
4月8日(土)第三回DHミートアップを開催します。
登壇者は、Warren Togami(Blockstream、PeerSwap開発)、Karl-Johan Alm(DG Lab、ビットコインコア開発者、Signetのクリエーター)、原利英さん(AndGo代表取締役)、あとCrypto GarageからDLC関連で桑原さん等が参加予定。
当日のアジェンダは、下記を予定しています。開発者寄りのライトニング特化したミートアップ、興味のある方はぜひご参加ください。
ライトニングノードを安全に運用するためのハードウェアとOS
Bolt Cardの実演
DLCについての技術概要、想定する応用/ユースケースの解説
MEV(Miner Extractable Value)をBitcoin communityはどう捉えているのか?
フリートーク&交流会
▽イベントの詳細・参加申し込みはこちらから
https://diamondhands.connpass.com/event/278338/
▽3月30日企業向けのビットコインセミナーも実施します。両方のエントリー歓迎です。
https://diamondhands.connpass.com/event/277199/
LDKのロードマップが公開
LDK(Lightning Dev Kit)のロードマップが公開されました。
2023年Q2には、BOLT 12やAnchor Outputsなどに対応する予定。Q3には、Dual-Funded Channels、Splicing等もサポートしていくとのこと。
どれもライトニングの発展に恩恵をもたらすもので、今後ユーザー体験が更によくなるものと思われます。
LDK (Lightning Dev Kit)はジャックドーシー氏率いるブロック社のライトニング開発ツールで、BlueWalletやCash Appなどに採用されています。
上記の用語を簡単に解説してみます。お役に立てれば幸いです。
・BOLT 12
インボイスの新しい仕様で「Offer」とも呼ばれる。従来のインボイスは、1度きりの使い捨てだったが、再利用することが可能に。また、リアルタイムでインボイスを作成する必要もなくなり、寄付やサブスク支払いといった使い道ができるようになる。
LNURLと似ているが、サーバーを構築する必要がないのがBolt12の優れたところ。LNURLはアプリケーション層からのソリューションであったが、Bolt12ではプロトコル層からインボイスを改善されることになる。
・Anchor Outputs
LNに対する攻撃の一部を軽減する効果のある変更で、ライトニングの安全性を向上する。また協調チャネルクローズの際、CPFPにより手数料を追加することができるため、急いでチャネルを閉じれるようになる。これにより、チャネル運用の自由度が上がる。
より細かくいうと、チャネルを開設する両者がコントロールする2つのダスト出力(330 sats)のことで、コミットメントトランザクションに追加される。
・Dual-Funded Channels
チャンネルを作る際、お互いのノードがそれぞれ資金を提供してチャンネルを作ることができる。チャネルを開く資金面での負担が分担でき、更にインバウンドキャパシティを作成する手間もなくなる。
・Splicing
現在チャネル残高の増減をするには、チャネルを一旦閉じ新しいチャネルを開く必要がある。Splicingを活用すれば、こうした手順を踏まずにチャネル残高を追加したり、減らすことが可能に。
これにより、チャネル開閉に関する手数料の節約とダウンタイムが発生しないという利点に繋がる。
より詳細を知りたい場合は、DH Wikiに解説記事をまとめていますので、そちらをご覧ください。
Lightning Labsの「Taro」が商標権トラブルに
Lightning labsが商標権を侵害したとして、「Taro」プロジェクトの仮差し止め命令を受けました。商標権侵害を主張するのは「Tari」プロトコルを開発するブロックチェーン企業Tari Labs。
この差止命令はTaroの開発が中止されたことを意味し、今後プロジェクト名を変更するか、上訴する必要があります。
ただの言いがかりのように思えますが、判決がなされた以上、Taroの名前は変わってしまうかもしれません…。
Nayuta、LN体験キャンペーンを実施🎁
https://medium.com/nayuta-inc/open-channel-promotion-2023-ja-bf75c88a64c8
今回のキャンペーンは、Nayuta walletを用いる際に必要な事前の送金と手数料が300名限定で無料になります。キャンペーン期間中は、Nayuta Walletから申し込むだけでLN送金を体験することが可能。
またNayuta Walletは、パズルゲーム Lightning Crushで獲得した Bitcoinを「リアルタイム」で受け取ることができます。オンチェーンから進化したLNならではのユーザー体験、ぜひ一度は味わって欲しいです。
Nayuta walletはノンカストディアル型のLNウォレットで、福岡にある会社Nayutaによって開発されています。
その他のトピック⚡
💊Wolf、ライトニング特化のスタートアップアクセラレータ第一期生を発表。二期生の申し込みは4月7日まで受付
☂️Umbrel App、OrdinalsエクスプローラーとSnort (Nostrクライアント)を公開
👾Satsが稼げるモバイルゲーム「Bitcoin Miner」が100万ユーザを突破
☄️Kollider、Nostrの有料リレーKollider Relayを発表