ライトニングの普及はモバイルゲームが鍵となる？
ライトニングの普及はモバイルゲームが鍵となる？
Diamond Hands Magazine Vol.12
Diamond Hands Magazine、ライトニングニュースまとめ担当のごっつです。
今回のニュースレターで紹介するソリティアをプレイしていたら、思いのほかハマってしまい、配信が遅くなってしまいました苦笑
ルーティングで損した分は、ソリティアで補うか…。なんて思ったり思わなかったり。。
それでは、早速今週のニュースです！
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます！
スポンサーには個別に情報共有やインプットをしたり、ニュースレターやレポート上などで企業ロゴを掲載させてもらっています。
THNDR Games、Satsが稼げるソリティアをリリース
THNDR Games Launches Play-to-Earn Bitcoin Solitaire Mobile Game
「モバイルゲームを通じてビットコインを世界にもたらす」がミッションのTHNDR Games。
これまでBitcoin Bounceを始めとするモバイルアプリを4つリリースしていますが、今回新たにソリティアをリリース。新興国や女性といった未開拓なマーケットをターゲットとし、アダプションの更なる促進を狙っているとのことです。
ゲーム市場全体の 60% はモバイルで、そのシェアは現在も拡大中。増加の多くは新興国が関係していると言われ、ライトニングとモバイルゲームの相性はかなりいいと注目されています。
実際に試してみると、抽選チケットを獲得し、その商品としてSatsが獲得できるというもので、収益モデルは広告収入と課金（広告を一定期間非表示させる）によって成り立っているようです。
数回プレイして11satoshiをゲット。WoSといった指定ウォレットがあれば、驚くほど簡単に出金できました（Claimボタンを押すのみ）。新規ユーザーにも技術的な理解が必要ない設計になっていると思われます。
暇な時間にでも、ぜひStack Satsしてみてください。ちなみに、ライトニングの技術的な部分はVoltageがサポートしているようです。
THNDR GAMES CASE STUDY
賞金総額60,000ドルのハッカソンが開催決定
ライトニングの中では、かなり大きな額（過去最大？）のハッカソン開催が決定されました。
応募者は10月12 日から 11月28日までの間、設計や開発、ライトニングの組み込みといった指導を通じプロジェクトを加速。エントリ上位者が準決勝に選ばれ、12月6日のデモデー にプロジェクトを売り込む機会が与えられます。
オンラインなので、もちろん日本からでも参加可能です！
秘密鍵をライトニングノードから分離することに成功
Validating Lightning Signer Separates Keys From Nodes
Sphinxチームが、ノードと秘密鍵を分離させるValidating Lightning Signerアーキテクチャを活用させ、注目を集めました。上記ツイートにある、コンセントに接続されたハードで秘密鍵は保管、ノードはクラウドで運用しているようです。
LNノードは常時オンラインにする必要があることから、エンタープライズレベルのノードはクラウドを活用しているところがあります。しかし、これはクラウド上に秘密鍵を保管していることになり、セキュリティとしては最悪です。その解決策として非常に有効かと思われます。
また、これが一般化すると、多くの個人がクラウドでノード運用でき、より楽にノード構築がしやすくなるとも言われています。ただ、クラウドへの集権化といった問題に発展しそうではありますね…。
役立つ記事や特集をピックアップ⚡
・仮想通貨カストディ企業BitGoが、カストディアルライトニングを発表
BitGo Unveils Custodial Lightning
仮想通貨カストディ企業BitGoが、カストディアルライトニングを発表。顧客のライトニングネットワークとの迅速かつ簡易な統合を可能にするとのこと。これにより、ライトニングの導入を対応していく取引所が現れると予想されます。
・200ドルで作成可能なスタンドアローンなビットコインATM
・インボイスをラップし、カストディアンから宛先を隠した形で支払いを可能に
lnproxyでインボイスをラップすることでカストディアン（管理者）から宛先を隠した形で支払いができるツール。本来、カストディアルウォレットユーザーは管理者にインボイスの宛先を秘匿することができません。
・deezy.io 、インバウンドキャパシティを買い取るサービスを開始
Marimoxさんが実践し、ブログ記事にしてくれています。
インバウンドキャパシティという本来価値がないようなものに値段がついているのがルーティングによって産まれた独特な現象です。ルーティング産業がこの先どうなるか想像できないのですが、手探り状態で面白い界隈になっています。
・ノード間の適切なキャパシティと手数料をシュミレーション
「CAPACITY-FEE SIMULATOR」を選択すると、希望するノードの適した手数料とキャパシティをシュミレーションしてくれます。一回の使用量は300satoshi。下記は、幣ノードとDHノードを試しにシュミレーションした結果。ウォール戦略に使えるかも…??
・LN.capitalによるLNノード定点観測＆週間レポート
・ライトニングでの支払い失敗率を低く抑えるためのバルブとしての力（英語）
「htlc_maximum_msat」をバルブとし、ネットワークで予想される支払い失敗率を大幅に削減し、バランスの取れたチャネルを生成する可能性が理論的にあるとのこと。
・トランザクション履歴のUXを考え直す（英語）
マイクロペイメント送受信の履歴一覧を見返すと、トランザクションが無限にあり困惑してしまうという課題が…。Albyは自動グループ化やフィルタ機能といった改善に取り組んでいます。新技術にはつきもののUX課題で、今後どう改善されるのか個人的に楽しみです。
・【パーソナルサーバー】UmbrelのPi-holeアプリでブラウザ広告フリーなネット環境を作る！
ずいずいさんによるUmbrelアプリ「pi-hole」の紹介記事。パーソナルサーバーとして、ブラウザ広告フリーなネット環境が作成可能に。
記事が面白かったです。ありがとうございます。
「シュミレーション」→「シミュレーション」