Diamond Hands3周年とDHマニフェスト原案+ミートアップも急遽開催します
まず、本日2024年6月23日で、一応Diamond Hands3周年ということになりました!めでたい!!
目指せトップLightning Networkノード。Diamond Handsプロジェクト始動
Diamond Handsは元々せいぜい10〜20人くらいのノード運用者が参加すればいいかな、と想定して始めたマニアックなコミュニティでしたが、自分たちの想像以上にライトニングやルーティングに関心を持つ人たちが集まり、それが海外でも認知されていき…、という感じで想定外に国内のビットコインコミュニティにとって重要なインフラ的なものに成長していきました。
その後ルーティング以外のことに取り組んだり、法人化も含めて色々紆余曲折はありましたが、3年である程度うまくいっている部分と、まだまだこれから強化しないといけないところ、両方がまだ混じっているな、というのが自分の率直な印象です。
また、3周年ということで、ちょっと急ですが、久しぶりに「Diamond Handsミートアップ」を開催しようと思います。
日付や場所が確定したらイベントページを公開しますが、今の所7月5日19時〜22時で、渋谷での開催を予定しています。このミートアップでは1周年記念時のミートアップと同じフォーマットで、参加者全員に5〜10分程度で何かしら発表をしてもらう、「持ち寄り型」にしたいと思っています。
詳細は明日またイベントページを作成予定ですが、予定が合いそうな人は是非こちらのミートアップにも参加してください。
また、ちょうど先週金曜からBitcoin Tokyo2024のカンファレンスチケットの販売も開始しています。
すでに初日から売上は好調で、現状半分以上の売上がライトニング決済なのも素晴らしいですね。
カンファレンスに関しては次の記事でまた詳細共有をしたりする予定ですが、最初の早割が有効なのは7月4日までなので、興味のある人は早めにライトニングでチケット購入してください。
Diamond Hands3周年と今後の行動指針/マニフェスト
ビットコイナーなら知っている人が多いと思いますが、初期のビットコインを支えた活動家集団サイファーパンクには、A Cypherpunk’s Manifesto というものが存在し、「Cypherpunks write code」などの有名な行動指針やモットーみたいなものがあります。
個人的にもこういうバリューや行動指針というのは非常に重要だと思っており、Diamond Handsでもその内少しづつこういうカチッとしたものを作りたいという個人的野望があります。
というわけで、ここから先はDH3周年記念も含めて、Diamond Handsとしての重要な価値観、今後の方向性や行動指針について原案や現状の考えを書いておこうと思います。
Diamond Handsは現状日本国内のビットコインコミュニティ全般にとっても重要な役割を果たしている自負もありますし、今後さらに国内外でビットコインを盛り上げていくのにはどうすればいいか?という点でもこれは重要な話だと思います。
※と思って書き始めたら想定上に熱く長い文章になってしまいそうだったので、こちらのニュースレターでは、概要だけこちらに残しておいて、細かい話は冒頭で話したDiamond Handsミートアップで自分自身で口頭で説明しようと思います。
ビットコイン特化
これは自分の個人的な過去の経験則や色んな失敗も含めてですが、今後もDiamond Handsではビットコイン関連、もしくはビットコインに繋がる可能性が高い領域や技術以外のことはやりません。
一番良くないのは中途半端にあれもいいし、これも受け入れるべき、とやっていくことだと思っています。表面的にはこれは色んなアイディアを受け入れてオープンで素晴らしいことのようにも思えますが、実態としては明確な方向性やポリシーが存在せずぶれているだけで、何にコミットすべきかわかってないだけなパターンも多いです。これだと濃い文化は作れないですし、結局海外の最先端に食らいついていくことも出来なくなります。
今後もビットコイン集中に関してはブレずに、仮に売上や利益、その他諸々を犠牲にしてでも、当然遵守していきます。コミュニティ&エコシステムの最大化
Diamond Handsは、今年に入り正式に日本でも法人化しましたが、基本的な指針としてコミュニティ重視であることは変わりません。
これはもう少し具体的にどういうことかというと、今後も公開できる情報に関しては積極的に意図的に公開して、色んな人から意見をもらったり、協力してもらいたいですし、自分たちの利益最大化のためにユーザーに不利益なことを積極的にしないと言うことです。
ただこれ、言うのは簡単ですが実践するのはそんな簡単ではありません。
実際は企業利益とユーザー利益は相反することが多く、フェアにやりすぎると持続性を担保できないというジレンマもあります。
いずれにせよ最低条件として「中立性」を維持するのが重要なので、それもありDiamond Handsは自分の自己資金で回していますし、利益追求の外部的なプレッシャーや影響力を減らすために、今後も外部からの投資を募ることは考えていません。
いわゆる「普通のスタートアップ企業」として運営しても多分自分はそういうのはあまり向いていないですし、少し違う形での成功の形を目指す方が面白そうです。他人に期待せずに自分自身でやる ”Do not trust, do it yourself'
これも特に去年からかなり重視していますね。
要は他の人に期待して待ってても結局何も起きないから、自分で行動を起こすべき、と言う話です。
例えば、外部の店舗にライトニング決済を対応してください、とお願いするのではなく、自分たち自身で商品を売る側に回ろう、みたいな考えがライトニングマルシェの開催などにも繋がっていますし、先日放送した聖地開拓企画のフェーズ2でも、不動産会社にビットコインで家を売ってもらうことをお願いするのではなく、もはや自分たちで不動産を安く買ってそれをビットコインで販売でもすればいい、とかそう言うことですね。
思いつきで始めたライトニングマルシェも新聞に紹介されたり想定外の動きにつながっていますし、誰かに期待せずに自分でやるという行動指針はビットコインのパーミッションレスな性質に繋がる部分もあります。緩い結束
個人的にコミュニティ運営的なので重視していることがあり、それは村にしない、強制しない、と言うことです。
いわゆる自分を中心とした中央集権的な「コミュニティ」を作って色々細かいルールや不文律を作ったり、それに沿わない人を排除したり村八分するのはある意味簡単ですし、クリプト業界だとそう言う悪い意味での村も多いように見えます。
一方、個人的にはDHコミュニティ内で特に誰かに何を強制することはないですし(仕事として依頼するなら別ですが)、グループに入るのも出るのも自由、悪質な個人攻撃とかではない限り、自分もしくは他のメンバーを批判するのもOKだと思っています。
結局みんなが集まっているのはビットコインに関心があるため、ビットコインの普及活動に協力したいため、もしくは個人として情報収集がしたいから、と言うだけであり、そこに人間関係ベースの仲良しグループとか贔屓とか、お気持ちを重視したりすると、最終的にどこかのタイミングでグループは崩壊することが多いです。その点でもある程度お互いにドライでいることも実は大切です。
あくまでみんな自由に勝手にやってね、何かお互いに協力できることがあればやろうね、くらいの緩い結束の方が永続性がありそうですし、最終的に生産的な気がするので、今後もこう言う方向性は維持していくと思います。
と言うわけで、本当はもっと長く書いていたのですが、ちょっと熱くなりすぎたので全体的に大幅に量を減らしましたが、上記が今考えている「DHマニフェスト」の原案見たいな感じです。
今年は9月のカンファレンスもやりつつ、ライトニングのプロダクトをリリースして少しづつ軌道に乗せるのが目標ですが、長期ではDiamond Handsを海外も含めて日本国内のビットコイン業界の顔というか、ハブの形にしつつ、色々ビットコインを使って新しいことを継続して生み出していくための箱として育てていければと思っているので、引き続きDH Magazineの読者の人たちも色々よろしくお願いします。