Diamond Hands Magazine、ライトニングネットワーク関連のニュースまとめです。
マイケルセーラー氏が会社用メールアドレスをライトニングアドレスと統合し話題になっていました。メール感覚でビットコインも簡単に送れるよというPRの一環ですが、ホント昔に比べると便利に使えるようになったよなとつくづく実感…。
マイケルセーラー氏のようにライトニングアドレスを独自ドメインに変更したい場合はAlbyの記事を参考にしてみてください。
前置きが少し長くなってしまいました。それでは、今週のライトニングニュースです⚡(先週お休みしたので、二週間分あります!)
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
米国最大の取引所Coinbaseがライトニング導入か
4月9日のツイートで、Coinbase CEOのアームストロング氏が「Lightning is great and something we’ll integrate」と発言。ユーザーからの、アームストロング氏がライトニングを積極的に無視しているという批判ツイートにリプライを飛ばしました。
これ以上具体的なことは言及されませんでしたが、Binanceに次ぐ世界第二位の取引所Coinbaseがライトニングの導入をしたとなれば、その影響力から他の取引所や事業者も追随していく可能性が高いでしょう。ライトニング業界に大きな追い風を与えること間違いなしです。続報に期待しましょう。
また別トピックにはなりますが、アメリカに拠点を置くCoinbaseは、暗号資産に対する否定的な規制スタンスがアメリカで続く場合、別の国への移転を検討していると報じられました。米国での影響力が高い取引所故に、こちらも注視していきたいニュースですね。
大企業向けのライトニングインフラを提供、Lightsparkがローンチ
元FacebookのDiem(元Libra)の責任者デビッド・マーカス氏によって、Lightsparkがローンチされることになり話題になりました。
Lightsparkは、Xapo Bank銀行と既にパートナーシップを結んでおり、先日世界で初めて銀行にLNインフラを提供しました。このパートナーシップはLightsparkのクローズドβ版で行われましたが、今回正式にリリースされました。
下記の三つの製品によって構成されており、それぞれを用いてを顧客サービスにLNインフラを提供します。
・Lightspark Connect - 独自のインフラを提供し、ライトニングネットワークに即座に接続するサービス
・Lightspark Predict - AI技術によってルーティングノードを最適化、チャネルバランスにおけるプロセスを自動化するサービス
・Lightspark SDK - Lightspark APIとサーバーサイドSDKを使い既存システムにLightsparkのサービスをシームレスに統合するサービス
Lightsparkの価格設定を見ると、かなりの量のトランザクションが見込まれる大規模な企業をターゲットとしています。月額$1,500の最も安いプランで、月あたり最大30万ドルのLN取引をさばけるような設定になっています。最も高いプランだと、月あたり最大1500万ドルまでも対応可能とのこと。現在ライトニングの市場はここまで大きな規模に至っていない印象ですが、ライトニングの採用や成長を見込み早めに動き出したといった感じです。
ちなみに、Voltageも同様のサービスを提供しています。こちらは最大のプランでも月額$200の使用料。顧客の規模感が異なるからかもしれませんが、Lightsparkの値段設定はかなり高めの印象です。
また、Lightsparkの価格設定はLNトランザクション数に応じて請求される設定のため、それらの数値を運営が把握しておく必要があります。一方でVoltageはトランザクション等は把握していないと公式が説明し、使用料も時間あたりの請求になっています。ここら辺のプライバシー面に関する意識に違いが出てきているのは少し興味深かったです。
国内の市場ニーズに特化したライトニング決済ソリューション「DH Pay」を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000119807.html
Diamond Handsが開発する決済ソリューション「DH Pay」についてプレスリリースを出しました。また、IndieSquare社のHAZAMA BASEと統合され、Ordinals上で発行した「Badger Capsule」をLN支払いで購入できるようになっています。
DH Payは、受け取り側がLNノードの運用などせずに、オンチェーンアドレスを登録するだけでLN支払いをビットコインで受け取れるような仕組みになっています。
このようにDH Payはライトニングネットワークを日本市場のニーズに適応した形で簡単に導入できることが特徴で、今後より多くの企業と連携し国内のライトニング決済事例の増加を目指していく予定です。また、日本でライトニング決済で購入出来る商品やサービスを増やすための自社サービスの提供も検討していきます。
HAZAMA BASEにて販売しているOrdinals上で発行した「Badger Capsule」についてはこちらの記事をご覧ください。
RGBプロトコルを使ったShiro Walletのβ版がリリース
小川さんメインで開発しているRGBのWallet、「Shiro wallet」をUmbrelにインストールして実験することが出来るようになりました。興味がある人は、是非Umbrelに入れてみてテスト協力して欲しいです。DHからRGBのアセット(テストネット)を送ったり、または自分でテストネット上でRGBのアセットを作ることが出来ます。
軽く触りましたが、思った以上に簡単にアセット発行できたり、少量のsatsが必要だと分かったりと、RGBを実際に体験しながら学ぶことができます。
詳細はSpotlightにて。
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🎧Nostrに構築されたオープンソースのミュージックプレーヤーWavmanがリリース
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🔍Lightning Dev Kitを利用したプロジェクトやリソースのリストが公開
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