すべてはArkで動いていた── Baltic Honeybadger 2025の舞台裏
実際にね、かなり身近なところで使ってるんですよ。僕もコーヒーをArkで支払ったんです。
ちょっとしたイースターエッグなんですが、このカンファレンス全体での支払いはすべてArkで処理されているんです。
ヤコメから聞いたんですが、ここにいる商人(出店者)たちもArkを使っているそうです。
—「え、知らなかった?」
僕も彼に言われるまで知らなくて、それで「ああ、なるほど、裏でArkが動いているんだ」と気づいたんです。僕はコーヒーとカプチーノをArkadeで払ってみました。動くかどうか試したら…ちゃんと動いた!
ということで、ここにカプチーノとコーヒーがあります。すごくハッピーです。僕にとっては初めての体験ですね。—「いいね。めっちゃ速い」
そう。全部Lightning対応だから、Lightningウォレットからは気づかないんですが、裏ではすべてArkが動いているんです。
こんにちは!yutaro です。
本日のPro向け「BTCインサイト」では、Baltic Honeybadger 2025(カンファレンス)の舞台裏で披露されたArkプロトコルの初めての本番稼働についてお届けします。
Lightningの裏側で実際に動いていたArkの仕組みが、セルフカストディの体験をどう変えるのか。
ドキュメンタリー&インタビュー形式の動画を日本語に翻訳(一部、編集)し、そのままお届けします。会場のリアルな空気感とともに、新しい試みの全貌をお楽しみください。
Arkの初めての本番稼働
Baltic Honeybadger カンファレンスについてロキシーと話したとき、彼が言ったあることがすぐに僕の注意を引きました。
それは「今回が初めて、Arkプロトコルがメインネットに導入される」ということ。
ArkはLightningネットワークを補完するように設計されています。Lightningが高速で安価な取引に特化しているのに対し、Arkはビットコインのセルフカストディをよりシンプルで実用的にできる可能性を持っています。
このプロトコルは数年間コミュニティで議論されてきました。だからこそ、リアで初めての本格的な試みが行われると聞いたとき、僕は基本的な質問をしました。
「誰かこの瞬間を記録しているのか?」
答えは「いいえ」でした。だから僕が自ら記録を引き受けることにしたんです。
ロキシーは僕にマルシーを紹介してくれました。彼女はこのカンファレンスで無数の責任を抱えて奔走している人物で、Arkプロトコルの実装のひとつ「Arkade」のチームを紹介してくれました。
Arkadeは今回のHoneybadgerでテストされる実装です。7月初めの時点では、まだ何も確実ではありませんでした。完全に未知の領域でした。
—「去年のこの端末(BSマシン)の使い方覚えてる?」
—「うん。」
「同じやり方だよ。ホーム画面にあるから、クリックして、金額を入れる。ちょっと待てば…」
—「めちゃくちゃ速いね。」
「Wi-Fiは使ってなくて、今はSIMカードを使ってるんだ。」
「請求書を生成して、支払いを受けるとレシートが表示される。戻りたい時はここをクリックするか、閉じてスクロールすればいい。チャージもそのまま維持できる。」
ArkadeはLightningとどう違う?
質問:
「支払いの部分で、ArkadeはLightningと比べて、どのようにビットコインのスケーリングを助けるのですか?」
回答:
「Lightningは決済インフラであり、それ自体が決済ネットワークなんです。
一方でArkadeは第2層のハブとして機能する調整システムです。
仕組みとしては、人々が集まってArkオペレーターが提供する調整プロセスを通じ、仮想レイヤー(Virtual Mempool)を形成します。
ここではユーザーがビットコイン資金を入れて、それがVTXOと呼ばれる新しい単位になります。
VTXOはUTXOとまったく同じように扱えます。つまり、通常のビットコイン取引と同じようにArkトランザクションを作成し、送金したり、コントラクトを作ったり、任意の支払い条件を設定できるんです。
さらにArkade Scriptsといった機能で、より強力なプログラマビリティも提供されます。」
「ビットコインの上にもう一つのビットコイン」を作る
質問:
「つまり、Arkはビットコインの上に仮想的なビットコインを作るってことですか?」
回答:
「その通りです。」
「今回面白いのは、実際にこの会場の商人たちがArkを使っているということ。
フロントではLightningインボイスが提示されますが、裏ではBoltが変換して、商人はArkのVTXOで決済を受け取っているんです。
僕自身もPhoenixウォレットでLightning決済をしていましたが、実際のバックエンドはArkで処理されています。」
ArkadeとLightningの連携
「僕たちはArklabsと提携し、Arkadeシステム上でLightningとのスワップを実装しています。これによりArkadeからLightningへ、LightningからArkadeへとシームレスに移動できるようになりました。
将来的にはArkadeとRootstockやLiquidとのスワップも可能になる予定です。すべてが相互運用可能でシームレスに繋がる世界を目指しています。」
質問:
「例えばAquaウォレットを持っている人がここで支払うとどうなりますか?」
回答:
「Lightning経由でArkadeに届きます。LiquidからLightning、LightningからArkadeへ…最終的にはLiquidからArkへ直接接続する経路も可能になるでしょう。それによってより速く安価な取引ができるようになります。」
セルフカストディ体験の改善
「当然ですけど、これはすごくスマートに動いていて、体験としても素晴らしい。新しい技術がセルフカストディのユーザー体験を改善するのは、とても良いことだと思います。
僕たちマキシにとっては、ビットコインを信じているので、できるだけ多くの人にビットコインを使ってほしいし、できる限りセルフカストディしてほしいんです。
これまで“簡単なのはカストディ型”と言われてきましたが、Arkによってセルフカストディでのオンボーディングや商人利用がシームレスになり、標準的な体験に近づいてきたと思います。QRをスキャンして支払えば、そのまま動く。
これこそが長らく欠けていたピースだったんです。」
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