Diamond Hands Magazine、水曜日のビットコインニュースまとめです。
こんにちは。あっという間に3月ですね!卒業式や異動の時期、皆さんお忙しいのではないでしょうか。でも、暖かくなり、お花見が楽しみなシーズンはもうすぐです。
2月後半は、23日に米国SECのGary Genslerがビットコイン以外のすべて(のクリプト)は証券であると表明したことがNew York Magazineで伝えられ、メディアでも多くの反応がありました。これは、今後ビットコイン以外のクリプトビジネスに大きな影響を与えそうですね。
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ビットコイン・コア開発者の苦悩
さて、ビットコイン・コア開発者といえば、年初にLuke Dashjr が多額のビットコイン盗難被害に遭った事件が記憶に新しいですが、現在、 $450 billion USD (約60兆円)を超える市場規模のビットコインの基盤を支えているのは、ビットコインのコードに直接かかわり管理するたった5人のコア開発者です。彼らはビットコインの改善提案をしてコードを書くだけでなく、ほかの多くの開発者やコントリビューターたちから変更コードを受け取り、コアのコードに組み込み、安全管理する役割を担っています。けれども、過去1年半の間にそれまで他にいた4人のコア開発者たちが次々と辞めています。
さらに2月22日には、7年にわたり数多くの貢献をしてきた開発者の一人、Macro Falke もこの夏に管理責任者の役割から退くことを表明しました。
コア開発者が直面する金銭的、法的、社会的な問題とは?
WSJの報道によると、それぞれのコア開発者は、クリプト取引所や裕福な投資家からのグラント等により、報酬として年に $100,000 - $150,000 USD(約1300~2000万円)ほど受け取るそうですが、GoogleやAppleなどの巨大IT企業と比べると収入はかなり控え目です。特に米国ならば、高いスキルを持つ彼らは企業に移るほうが高収入を得られるでしょう。
この数年間、コア開発者を苦しめているのは訴訟問題です。特に、サトシ・ナカモトを自称するCraig Wrightはビットコインを攻撃するためスラップ訴訟をコア開発者に対して何件も起こしており、企業や専任弁護士のバックアップがない個人開発者たちは、裁判にかかる多額の費用と年単位の時間に心理的にも金銭的にも追い詰められています。無用な裁判に巻き込まれる開発者たちには災難でしかありません。
このような法的問題に直面するビットコイン開発者たちを救済するため、昨年1月、Block CEOのJack Dorseyは同志と共にBitcoin Defense Fundを創設しました。
また、コア開発者の立場は社会的な安全も脅かされます。Luke Dashjrがターゲットにされたように、彼らは常にハッカー集団やビットコインを敵視する組織・個人からオンラインおよびリアルの生活でターゲットの対象になる可能性があります。数十兆円規模の価値になったビットコイン・コアのコード管理を担当するのは、非常に大きなプレッシャーに違いありません。自分自身や家族の安全、あるいは健康状態を理由に引退を決めるコア開発者が出てくることは十分理解できます。
これほど少人数による管理にもかかわらず、14年間きちんと動き続けているオープンソースのビットコイン・コア。これを誕生させたサトシ・ナカモト、リスクを抱えながらもそれを支え続けるコア開発者およびコントリビューターたちに感謝です。
参照記事:
https://coinwut.com/bitcoin-developers/
https://bitcoinmagazine.com/technical/adversarial-thinking-for-attacks-on-bitcoin
ビットコインびっくりニュース
なんと、米国マサチューセッツ州の高校の施設管理責任者が、校舎の地下配管部分にこっそりビットコインのマイニングマシンを十数台も設置。電気は当然学校から盗んで使用して、8カ月間ビットコイン採掘を行っていたことが発覚しました。盗まれた電気代は240万円相当以上。この責任者は辞任しましたが、事件裁判に出頭しなかったため逮捕状が出ているそうです。ツワモノですね。
#value4value-新しい寄付の形
話題は変わって、NostrクライアントのAndroidアプリAmethyst、WebアプリNostragram、iPhoneアプリDamusなどで、Nostr上の各投稿に簡単にzap(投げ銭)したり、各投稿ごとに送られたsatoshi(sats)の数を表示したりできるようになりました。
これにより、Nostr開発エンジニア、インフルエンサー、ミーム作成者などは、作ったものを発表したりアップロードしたりした途端に、ユーザーや支援者から直接satsを受け取れるようになりました。彼らが実際に働いた時間に対しては十分な報酬でないかもしれませんが、世界中のNostrユーザーから、場所も時間も問わずに数セントから場合によっては数百ドル相当のsatsがクリエーターに瞬時に届けられています。
Nostrのzapを歌にしたCARLAはこのTwitterを投稿した時点で530K、現在までに688Kのsatsを受け取りました。
米国オクラホマの小さな町に住む男性は、街中でNostrica(3月Costa Ricaで開催予定のNostreイベント)のシャツを着ている人を見かけたと投稿。すると、そのシャツを着ていた本人が、それは僕だとすぐに返信。このシャツを着ていた男性には、見知らぬ誰かから1ミリオンのsats(日本円だと3万円以上の価値)が送られました!
今日はJack Dorseyが盛んに1ミリオンのsatsをNostr開発者たちに投げていました。
NostrやTwitterでは、この新しい形の寄付を #value4value と表現しています。Nostrは多くのビットコイナーが参加しており、ライトニングのユースケースを実体験できて面白いので、まだ試してない方はぜひ始めてみてください!
便利なSatsコンバーター:www.satsconverter.io
Satsの流れが見えるサイト:http://zaplife.lol
では、今回はこの辺で終わります。また次回もよろしくお願いします🌸