大晦日ですね。
昨日ライトニング重要ニュースまとめ(海外編)を公開して、明日「国内編」も公開します、と言ってしまった手前、大晦日だけど書かなくちゃ、と若干後悔してます笑
ただし昨日も言った通り年々もはや年末年始にかける熱意ももはや薄れてきていますし、まあいいか、という感じでDiamond Handsの今年の1年を振り返って行きましょう。
Diamond Handsコミュニティは国内外の関連企業から支援してもらっています。ありがとうございます!
重要リンク集💎🙌
Diamond Hands Wiki (ライトニングやルーティングに関するリソース集)
Lost in Bitcoin(ビットコイン学習リソース集)
2022年のDiamond Hands活動ハイライト
Diamond Handsルーティング詳細データ(1月)
今年の年始にDHノードのちょっと細かめのデータの公開をしたのですが、それによると去年12月のルーティング量は大体10BTCだったそうです。
今年のDHノードのルーティングパフォーマンスは後日まとめてまた公開していくつもりですが(ずっとやりたいんだけど永遠に遅れています‥)、多分今年の12月のルーティング量は20BTCくらいなんじゃないかと思うので一応ルーティング量はちょっとずつ伸びています。ただし、自分が今年の年始に目標としていたものに比べるとDHノードはこの1年思ったよりはパフォーマンスが伸びなかったというのが率直なところです。
とはいえ12月にSwapを公開したのは、DHノードのポジショニングやルーティングにとってはかなり大きな前進で、来年は数倍以上の成長を見せたいなと思っています。ルーティングコミュニティ全体としても引き続き頑張りましょう。
ライトニングくじの実験(4月)
これもやりましたね〜、4月でしたか。なつかしい。
これは元々Spotlightが提供していたくじ引き機能と店舗での決済を融合することで、ライトニングを決済用に使うというところから少し意識的に離れて、ライトニングでビットコインを効率よく配ることでユーザー行動の喚起などが出来ないか、という実験でした。
結果から言うとこれを機に対応している店舗などに行ってくれた人たちもいましたし、ちょっとした楽しみになったとは思うのですが、やはり対応店舗が増えてきたりすると、ハンドリングするだけでも時間がかかってしまいますし、スケーリングが難しそう、ということで結果その後凍結しています。
ただ同様のくじとライトニングでの報酬配布のスキームというのは、Foldというアプリのサービス内で人気だったり、Cashbackや懸賞賞金を配るスキームとしてライトニングを活用しているサービスも今年色々出てきているので、それ自体は間違いではないかなと思います。
ただ自分たちがやるとしたら他に時間を使っているリソースの問題もあるので対応出来ないな、という感じでした。ゲーム関係でZebedeeとかがこういうサービスをウォレットやゲーム内に組み込むと面白いんじゃないかとは今も思います。
海外コミュニティや企業との連携(4月〜5月)
今年の1月〜3月は若干ゆっくりで、DHメソッドの原案のテストや細かい修正などをしていました。4月にはBitcoin Magazineにも紹介されていますが、ZebedeeとMimesis Capitalという海外の企業からもスポンサーをしてもらい、若干海外での認知や連携を強めていきました。
後はOpenHouseさんにも確か5月くらいにスポンサーしてもらえることになり、DHコミュニティへの注目や支持を少しづつ広げて行きました。
DHメソッドの公開(7月)
7月には今年前半から色々試行錯誤していたDHメソッドをコミュニティ内に向けて公開しました。
これはチャネルを接続すべきノードの特定と、手数料の自動設定、お互いにチャネルを貼ることで流動性の共有などを目指したもので、これをきっかけにルーティングが少しづつ発生した、という人たちもいたと思いますが、その後マニュアルで色々対応するのが難しくなり、実質今は止めてしまっています。
これも手間や作業量のスケーリングの問題でちょっと手がつけなくなっており、私の不徳がいたすところです、と申し訳ない気持ちもあります。
ただし、今月Diamond Swapを公開したことで、インバウンドキャパシティ生成の部分などの自動化環境なども少しづつ整備されつつあるので、DHメソッド改を来年爆誕させる可能性は場合によってはあると思います。
ノンカストディアルで簡単に半自動化して、ビットコインでルーティングからの利率を得られる、という方向性を目指すのは間違ってないと思っており、来年こういう方向性のツールは他にも出てくるとにらんでいます。
ライトニングネットワーク概観レポート公開(7月)
Diamond Handsとして初の結構きっちりとしたライトニング概観レポートを日本語と英語で公開しました。
これは「ライトニングって何で、何に使えるの?」という質問に対して、「これ見てね」と一発でとりあえず大体の人に紹介出来る資料を作りたいな、ということで作成しました。できるだけすぐに内容が古くならないように意識して作ったつもりなので、来年以降もこちらのレポートはスタート地点としては十分機能してくれると思います。
また、こちらのレポートを出したことがきっかけで新たな仕事につながったり、またリサーチ関連のプロジェクトを今後も継続していくことになった、という点でもこれは自分たちにとっても重要な機会になりました。
Diamond Handsミートアップの開催(7月)
第一回Diamond Handsミートアップを7月にOpenHouseさんのオフィスを借りて開催しました。自分も参加しましたが中々楽しかったですね。参加者全員に何かしら貢献してもらおう、とういことで、参加者各自に発表を強制(笑)したイベントでしたが、皆さんちゃんと用意してきてくれました。
Diamond Hands Magazineスタート(8月)
今読んでくれているこちらのSubstackニュースレターですね笑
夏にある程度まとまった時間日本にいて色々思うところがあったのですが、まだまだ国内のビットコインやライトニング関係の情報源が足りないし、待ってても誰もやってはくれないということで、体制を作ってニュースレターを始めました。
来年以降もこつこつ継続していくつもりですが、ビットコインやライトニングに絞ってニュースをまとめてくれる日本語ソースとしてはすでにかなり貢献していると思います。
RGB開発への取り組み開始(10月)
機会がありフルグルジャパンさんに支援してもらい、RGBプロトコルを利用したオープンソースのウォレット開発に取り組むことになりました。
これは現在進行形で開発を今詰めていて近くプロトタイプを最低でも動かせるように色々やっているので、また後日情報が色々出せるようになると思います。
今年はTaroが公開されたことで、RGB含めてライトニング上でトークンやコントラクトを実行する、というテーマが注目され始めました。ただ実際自分たちが中心になって手を動かしたり考えてみないとわからないことも多いと思うので、トークン関連にしてもできるだけ生情報や最新動向を得られるポジションを作っていこうと思っています。
ヨーロッパ遠征(10月〜11月)
これは結構個人的な話ですが、スペイン、スイスのルガノ市、イタリアに出張に行ってカンファレンスやワークショップに参加したりしました。
その時の様子は確か反省会の動画かなにかでちょっと話したと思いますが、ルガノのPlanBカンファレンスも非常に良い雰囲気で刺激になりました。
その後イタリアで開催された比較的小規模なライトニングワークショップというか合宿は参加している人たちのクオリティも高く個人的に非常に楽しかったです。4日間くらいの合宿で一日中お互いに発表して知見を共有しつつ、意見交換したり開発時間をとったりなど中々濃密でした。
来年も機会があれば自分もまた行こうと思いますが、久々にヨーロッパに行って、とりあえずまずは現地に行って認知されたり、一次情報を得ることの重要性を改めて認識しましたね。
DH Wikiの公開(11月)
これも前から必要だと認識していたライトニング関連の日本語の情報ソースを整理したWikiを公開しました。
公開後も有志に助けてもらいつつ、頻繁にアップデートしていますし、今後もライトニングやルーティング関連情報のまとめサイトとして有効活用してほしいです。全体の骨組みや内容を作る立ち上げの部分は結構大変でしたが、ここから先は少しづつ改善、修正していく予定です。
Diamond Swap公開(11月)
以前から小川さんが開発担当をしていたBoltzベースのDiamon Swapをβ公開しました。
これはルーティングをやっている人ではないとどういうサービスで何に約立つのかイマイチ説明しづらいタイプのものですが、Swapサービスを提供始めたことでDHノード周辺のルーティングも活発化してきていますし、今後その他のライトニングサービスとSwapを組み合わせる構想も可能になり、自分たちにとってはかなり大きな前進でした。Diamond Swapに関しては来年も色々プッシュ、活用していきます。
Diamond Handsミートアップ第二回開催(12月)
夏に引き続き第二回DHミートアップを開催しました。自分は今回は直接は参加出来なかったですが、他のメンバーが運営に協力してくれて、海外からZebedeeのクリスと、BlockstreamのTogamiもスピーカー参加してくれてかなり内容も良さそうでした。
当日の発表の様子や資料はDH Wikiなどにもリンクがまとめられているので、そちらで後から閲覧することも出来ます。
というわけで、去年2021年の夏くらいにDiamond Handsコミュニティが立ち上がり、小規模なグループ内でルーティングやラズパイノードについて熱く語っていたところから1年半くらいでかなり活動も広がってきました。
特に今年の前半はまだ割とゆっくりやっていたのですが、色々考えた結果夏以降ここからアクセルを踏んでコミュニティ活動だけでなく、他にもビットコインやライトニングの普及や開発に必要なことはやれる範囲で基本全て自分たちでやってしまおう、という覚悟をしてこの数ヶ月でも色々仕込んできました。
まだ公開していないですが、裏で他にも進めていることもあるので、来年もどんどんライトニング関連のプロジェクトをプッシュしていく予定です。
来年の抱負や予想みたいなものはまた改めて書きますが、特にDiamond Handsコミュニティ内で盛り上げてくれたユーザーやスポンサー企業の方たち今年はお世話になりました。来年も楽しみつつ、ビットコインやライトニングで本当に意味のあることを広げていければと思います。